多肉植物・サボテン栽培の難しさ2

栽培に失敗することが多い多肉植物が、南アフリカ原産のものが多いことに最近気がついた。
南アフリカ原産の植物にメセンと呼ばれるグループの多肉植物がある。リトープスコノフィツムなどがその代表だ。
このメセン類の栽培にも失敗が多いのだが、失敗の主な原因は、原産国の南アフリカと日本の気候の違いであることは間違いないが、それに加えて、メセン類の栽培法として一般に流布されているものが、必ずしも最適ではないことに起因するものがあるように思う。

  • 今年の夏もうまく越せた帝玉二つ(2013年11月5日撮影)

そう思うようになったきっかけは、帝玉の栽培だ。
帝玉は、メセン類の一種で、したがって、栽培の手引きには、「秋から春は日当たり、通風よく育てる。夏は遮光下に置き、水遣りを控える」などと書いてある。
ネットで調べても、同じような栽培法しか紹介していない。
栽培初心者だと、当然、その栽培法に従うわけだが、これがまったくうまく育たない。夏の始まりから、秋の初めにかけての時期に腐ってしまうことがほとんど。
腐るというのは、過剰な水遣りだと思うのが普通だから、夏の水遣りを失敗した場合より、ずっと少なくして、再度栽培に挑戦。夏は腐らず、どうにか峠を越したと思い、9月の終わりごろに、通常の灌水を再開すると、程なく腐る。
これは、灌水を早まったのかと思ったので、今度は夏の間は完全断水、10月に入ってから灌水再開。やっぱり腐る。
4年間ほどの間に、10株ほどの帝玉を腐らせるか、枯死させてしまった。