ネット詐欺


振り込め詐欺の被害がまた増加中だという。
手口が巧妙化して、なかなか詐欺だとは気づきにくくなっているのだろう。
昨晩のこと、ある多肉植物を検索していると、その植物の画像が出て来て、画像からそのサイトにアクセスすると、これが多肉植物を扱うショップだった。
目当ての多肉植物がかなりの安値で、在庫ありとあった。ついでに他の多肉植物もあれこれ見てみると、こちらの購買意欲をそそるような種類の多肉植物がこれまた安い。
思わず、10点くらいを買い物カゴに入れた。
10点の購入でも五千円にもならなかった。程なく、購入商品の代金振込み依頼のメールが届き、今日、振り込み予定だった別のネット購入品と同時に振込みをしようと出かけた。
しかし、実際には振り込みはしなかった。
それというのも、この多肉通販ショップには少し胡散臭いものを感じたからだ。
まず、ショップのサイトで、店舗情報のページを見ると、埼玉県のとある住所地が店舗の場所となっているのに、振込先の銀行口座が某銀行の奈良支店。口座名義人の名前が中国人とも、韓国人ともつかないような、妙な名前。ショップの名称も英語風なのだが、どう読むのかよく分からない。
帰宅してから、あらためて、このショップのサイトにもう一度アクセスして、確かめようとしたところ、IEでは、接続がなかなか出来ない。
そこで、Google Chromeを使うと、なんと、このサイトは危険サイトとして、アクセスを制限しているという表示が出た。
ネット情報によると、ネット詐欺のサイトだとのことだった。
危ないところだった。それにしても、ショップの体裁をとっているこのサイトの品揃えは、ある程度多肉植物の知識がないと、出来ないもののようだった。
売れ筋の商品、他のネット通販ショップでは、売切れてしまって入手困難なものがかなり多く含まれていた。
多肉植物マニアの心理をくすぐる品揃えは、知識がないと出来ないことで、私もうっかりそれに乗せられるところだった。
よくある振り込め詐欺は一件あたりの被害額が大きいが、多肉植物の金額は、たいした額ではないから、この詐欺に引っかかった被害者の多くは、届出をしないのではないか。
そこがまたこの詐欺の巧妙なところなのかもしれない。