レリゴーってなに?

読売新聞のコラムに「発言小町」というのがある。「発言小町」は、読売新聞のネット掲示板で、その一部がときどき、読売新聞のコラムで紹介される。
6月15日の同コラムを一部引用してみる。

インターネットの掲示板「発言小町」に、洋楽の歌い方を尋ねる投稿があった。「みなさんレリゴーですか、それともレット・イット・ゴーですか」格好良く洋楽を歌いたい気持ちにこたえる様々なアドバイスが寄せられた。
投稿主の女性が尋ねたのは、映画「アナと雪の女王」の主題歌「レット・イット・ゴー(ありまままで)」のサビの部分。気分良く「レリゴー♪」と歌ったら、夫に「ちゃんと発音を。レット・イット・ゴーだ」と注意された。「(文字通りに歌うと)字余りで忙しく、なんか歌いにくい。どちらでしょうか」

映画の主題歌を聞いたことがなかったので、ネットで検索してみた。
ディズニーのアニメ映画の主題歌で、日本語版では松たか子May J.の競作となっている。
元の投稿と、それに対する反応が知りたくて、これもネットで検索して見た。
下記はそのサイト。
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2014/0423/654809.htm
英語版の曲を聴けばわかるとおり、"Let it go"はカタカナ表記するなら、「レリッゴー」のような発音になる。
なぜそうなるかは説明が面倒なのでここでは行わない。
投稿者の夫が妻の歌い方に難癖をつけた理由は、なんとなくわかるような気がする。
それは、歌全体の英語の発音が日本人発音でダサいのに、ある特定の部分、ここではサビの部分だけが、ネイティブ風な発音になっているのが気に食わないのだと思う。
しかし、この部分を夫が言うように、「レット・イット・ゴー」と発音すれば、メロディーとはあわなくなる。
日本人が英語の単語を発音すると、語尾に必ず母音を入れてしまう。単語が複数つながっている文だと、単語と単語の間に、英語にはない母音を入れてしまうから、日本人特有の英語発音になるし、唄の場合だとメロディーとまったく合わなくなる。
「レット・イット・ゴー」の場合だと、最初の単語と次の単語のいずれも「ト」のところに「母音」の「オ」を入れてしまうわけだ。
母音が3つだけの短いフレーズに余計な母音が2つも入ったのでは、歌えるはずがない。
投稿者は、「それならどう歌えばいいのか、お手本を示して」とやり返せばよかったのだ。