プラグ苗


画像は、最近新規購入したコノフィツム3種を寄せ植えにした鉢。コノフィツムリトープスと違って、花がないとほとんど区別が付かないものが多い。
さて、この3種は同じネットショップで購入したものだが、寄せ植えにするため、購入時のプラ鉢から抜いてみたところ、3種ともいわゆるプラグ苗であることが分かった。
プラグ苗というのは、連結トレイという育苗用のトレイで育てられた苗のことで、このトレイで根鉢になるタイミングで、ポリポットなどに移しかえて出荷される。
HCなどで購入した野菜苗や花苗をポリポットから抜いてみると、ポリポットにはぜんぜん根が張っておらず、四角すい台の形をした根鉢が現れることがある。
これがプラグ苗で、圃場での作業効率のために行われる育描法だ。
購入したコノフィツムがプラグ苗であったことから、いくつかのことが推測される。
コノフィツムはメセンの一種ということで、夏の間は水をやらず、半日陰で休眠させ、9月になって植え替えて、水遣りを再開させるというのが公式となっている。
しかし、この方法では、プラグ苗として育てるには向いていない。
プラグ苗は、しっかりと根鉢が形成されてこそ作業効率が上がるのであって、トレイから抜いたときに根鉢がバラけるようでは、作業効率UPどころか、逆にDOWNしてしまう。
そして、根鉢を維持するには、夏に水を切っていてはだめなことは明白だ。
今回購入したネットショップに苗を供給している圃場がどこなのかは分からないが、この圃場では、たぶん、同じ品種をプラグ苗で大量に育苗しているのだろう。
そのため、御所車や小菊の舞など、他のショップでは1000円を超える値段設定が普通のものを、グンと安価で提供できるのだと思う。
コノフィツムの栽培については、まだ研究をしていないのではっきりしたことがいえないが、リトープスと同じく、メセンの栽培公式に従わない栽培法がどうやらありそうだ。