comeとgo スビンオフ編#2

さて、ネットの公開質問サイトに投稿された質問、「"Go with me!"って言いますか」に寄せられた回答。その引用を続ける。

回答3
こういう民間企業の、とくにキャンペーンで使うキャッチコピーは、現実に使われる英語かどうかの議論に馴染みません。むしろ、間違いの様相を呈することで、逆に人目を引く効果を意図的にねらっています。
まじめに目くじらを立てるのは賢明と言えません。はめられたということになります。
とくに日本企業で使うものは滅茶苦茶ですが、一見英語らしく見えても、彼らはあくまでも日本語として考えています。
ネイティブがどう感じようと、日本人向けですから。
たしかに、日本国内で見聞きする英語は本格的であって欲しいという潔癖な立場から、間違いを追求するのも悪くはありませんが。もっと広い心で見ておけばよいのではないでしょうか。
アメリカ人の観光客が、変な日本語を染めたTシャツを来ていることはよくありますが、間違ってるぞとアメリカ人同士で注意するなんてあり得ません。

回答4
Go with meは何人かの人の書いてあるように
「私を連れて行って!」の解釈でいいでしょう
擬人化したカバンが持ち主に話しかける感じで言ってるのでしょう
「声が聞こえてくる程身近に居るカバン」ってまでやると
多少飛躍気味でしょうけどね
リサとガスパールの絵も外に飛び出していく感じの絵ですし
英語教育云々言ってるネイティヴもどきもいますけど(笑)
take me with youの直訳発想のほうが日本の英語教育のレベル云々に
相応しい
go with meを大体の感触で捕らえられないなんてよっぽど
受験英語ばかりやってきたのでしょうね(爆笑)

回答3などはこの問題に関して、まともに取り合わない態度で、実際、日本企業が自社のためのキャンペーンや、会社のトレードマークに付けられたロゴなどにも、でたらめな英語が使われる場合が少なくない。
この"go with me"もその手の「とんでも英語」の一種とみなしているわけだ。
投稿があった2007年当時の私なら、この回答にも首肯していたかもしれない。
回答4は、自分の持っている知識に推量を加えた回答となっていて、参考にするようなものではない。
ただ、この回答の中にある、「リサとガスパール」、「外に飛び出していく感じの絵」は、私がこの問題に関して検索する際の参考になった。
私はこの問題の端緒となっているバッグのデザインがどんなものであるかを知るのが重要だと考えた。
回答4をのぞくと、他のどの回答も問題のバッグのデザインを調べた上で回答していない。
こうした態度は、何かの質問に関して、とんでもない勘違い回答をしてしまう恐れがある。