水ぶくれルンデリー

昨日、ヤフオクで落札したRundelliが届いた。画像の左側がそのRundelli。

名前からするとEcheveria cv. Rundelliことだろうということで入札。他に誰も入札しなかったので、入札開始価格で落札。
ルンデリーという名前で出品されるものには、たいていは何人かの競争入札になるものなのだが、これには競争入札はなかった。
その理由は出品の際の画像のためだろうと思う。こじんまりした品種のルンデリーが出品画像では、やたらにでかい。
右にあるのが比較のために置いた、以前からあるルンデリー。購入後、全然元気がなく、夏には枯れるかと思ったが、冷気直撃で無事夏を越した。このところの寒さのせいで葉が紫色になってきている。
見れば分かるとおり、株の大きさがぜんぜん違う。葉の色も今回購入のものは緑色のまま。栽培環境が家とはぜんぜん違うと思われる。
葉の色はともかく、なぜこんなにも株の大きさが違うのか。
それはたぶん、用土の違いだと思う。

二枚目の画像は、ポットごと送られてきたので、根の状態を見るために抜いてみたところ。
使われている用土はピートモス。配送のためだろう、水分をたっぷり含ませてあり、ポットが大きさの割りにずしりと重い。
ピートモス単用の用土で育てた苗は扱いが面倒。花苗などでも、これで育てられたものを普通の用土に植えつけるのには、注意が必要だ。
用土を崩さずに、そのまま普通の栽培用土に植えつけると、活着せずに枯れることが多い。
根が新しい用土に伸びていかないからだ。また、ピートモスは乾くと撥水性を持つため、普通の水遣りをしていると、ピートモスが乾燥してしまって、水を吸わなくなる。
そのために、苗が水不足で枯れるのだ。
それではということで、植えつけるときに、ピートモスを取り除こうと思っても、用土の中に伸びた細かい根がほとんど切れてしまい、これもまた枯れる原因。
ピートモス単用の用土の場合、水切れさせずに、ずっと湿らせておく必要がある。
ピートモス自体には肥料成分が含まれていないから、肥料を含んだ水を使って、常に用土が湿った状態で育てられたことがこの苗の巨大化の原因だろう。
植え付けは、ピートモスを取り除かずに、普通の多肉用の用土に植え付けることにした。
それでは新しい用土になじまないので一工夫。
新しい用土でピートモスを部分の半分ぐらいまで埋めたところで、根の一番上、地際に近いところに、散水用のノズルで細く絞った水を当てて、ピートモスを取り除く。
取り除くのは地際に近い根が太いところだけにして、ピートモスが取り除かれたところに、新しい用土を入れる。
こうすると、新しい用土とピートモスが混じった状態の用土になり、また、細い根も切れないので、活着しやすい。
これでしばらく栽培し、様子を見ることにする。