深まる秋の冬型クラッスラ4種

毎日のように見ている多肉ブログが10ぐらいある。それぞれ、栽培地が異なり、これがまた自分の栽培の参考にもなるのではないかと思うからだ。
北は北海道、続いて青森、宮城、埼玉、群馬、長野、大阪、高知、長崎などで栽培をする多肉ブログだ。
栽培地域だけでなく、そのお宅での栽培場所もそれぞれ違っていて、これも参考にしている。
しかし、これらの多肉ブログでも、滅多に出てこないのが冬型クラッスラ。特に今の時期にこれを取り上げているブログはまずない。
第一、冬型クラッスラは手に入りにくい。ショップで見つけても小さいくせにやたらに値段が高い。
どの多肉ブログでも取り上げないので、それじゃこのブログで取り上げるしかない。

最初の画像は、都星#3。ショップではまず見つからないが、ごくまれにヤフオクに出品されることがある。
この都星#3も、ヤフオクで落札したもの。私以外の誰も入札せず、入札開始価格で落札できた。
しかし、届いた株はこんなの育つのかというぐらいのチビ苗。二回の夏を乗り越えた今、最初のころからは想像できないぐらいの大きさに成長した。
二重鉢に入れてあるが、この鉢に植えつけたときは、株に対して鉢が大きすぎたのが、今では鉢いっぱいにまでなりそう。というわけで、植え替えることにした。
都星の自生地環境はフェネストラリアに良く似ている。一部のリトープスとも自生地が重なっている。
しかし、リトープスコノフィツムの一般にメセンの栽培法とされているもので、この都星を栽培しようとしても、100%失敗して枯らすことになる。
正しい栽培法が分からないから、一般に出回ることもなく、たまに見つけてもやたら小さい苗ということになるのだろう。

続いて二枚目の画像はセリア#2。冬型クラッスラの都星とスザンナエの交配種。
この交配種は意外と交配親2種よりも暑さに強い。成長も交配親のどちらよりも早い気がする。
このセリアも通販ショップではなかなか見つけられない。見つけてもやはり値段が高い。
都星#3と同じく、これもヤフオク出身。3回の夏を乗り越え、立派に成長した。
この#2のほかに、#1のセリアはさらに2回多く、夏を乗り越え、まるで脳みそみたいな外観になっている。
#1が大人の脳なら、#2はさしづめ子どもの脳。立派な大人の能になるまで、後、数年はかかる。

三枚目はセリアのもう一方の交配親、スザンナエ。
スザンナエは、上記2種よりは、手に入りやすい。手に入りやすいことが原因してか、これまで、都星ほどの徹底した夏対策を採らなかったため、いくつものスザンナエを枯らしてしまった。
そこで、今年の夏は夏対策を厳重にというか、都星と同じ形式の二重鉢に入れ、同じトレイでクーラーの冷気直撃で育てたところ、元気に夏を越した。
まだまだ脳みそ多肉といえるほど立派にはなっていないが、その方向に向かって成長中。

最後は、これまたこの時期には全く話題にも上らない雪の妖精。上記3種以上に夏越しが難しいと思う。
このクラッスラの夏越しの難しさは、暑さに弱いからというより、花が咲いた茎は、花後にほとんどが枯れることを知らなかったため、
かといって、雪の妖精はその花が命。株を保つため、花芽を摘んだりしたのでは何をしているのか分からない。
対策は、茎の根元が枯れるが、先端部分が生きているので、これを挿し木して、株を更新すること。
それから、株がある程度の大きさになるまで、花が咲いたら、2,3日だけ鑑賞して、直ぐに花を摘んでしまえば、茎の枯れるのをかなり防ぐことができる。