クラッスラ・雪の妖精の植え替え

二株ある雪の妖精のひとつを植え替えることにした。
雪の妖精は、普通の育て方では日本の夏を越すことは難しい。
そこでどうせ植え替えるのなら、今から夏越し対策のための二重鉢に植えることにする。
最初の画像は植え替える前の状態。内側の鉢は釉薬のかかった陶器鉢。外側がα(アルファ)鉢という素焼きの鉢。号数は3.5号。
この鉢は鉢専門の通販ショップTだけで扱っている。素焼きでなおかつきわめて薄く、形状も中深という他にはないもの。
薄手なので、鉢表面から蒸散が多く、夏越し対策の外側の鉢に最適。
普通の素焼き鉢でも、蒸散による冷却効果がそこそこあるが、この鉢には及ばない。
それ以外の鉢、たとえば、良くある駄温鉢、朱温鉢、テラコッタ鉢などでは二重鉢効果はほとんど期待できない。
二枚目が二重鉢に使用する資材一式。4.5号のα鉢と、その底に敷くネット。ローズポットという名前で売られているテラコッタ鉢とその中に置く、特殊な形状の鉢底ネット。このネットもα鉢の購入したショップで手に入る。
特殊形状の鉢底ネットは通気性を上げるためのもので、普通の鉢底ネットでも別にかまわない。
三枚目は、株を鉢から抜いたときの状態。根鉢にまではなっていない。この辺が植え替え時。
クラッスラの植え替えをサボテンや、他の多肉のように、土を全部落として、根を切り詰めて行うと、株が弱ってしまう。
草花の植え替えと同じと思ってせいぜい軽く鉢土をほぐす程度で行う。
夏場に冬型クラッスラの植え替えはやめたほうがいい。たいてい枯れる。
最後が植え替え後の状態。
雪の妖精は夏の直射日光は避けるが、朝の早い時間帯には陽のあたる場所が適している。
鉢土の最高温度は35度が限度と思っていい。
さて、せっかくついた蕾を全部とってしまったこの株。今年の夏も元気で越せるだろうか。