昭和な顔#3

家には、もう二匹、昭和な顔のワンコがいる。
昔の言い方に「赤犬」というのがあるが、たぶんこういうタイプの犬のことだと思う。
以前はどこにでもいた雑種なのだが、日本犬でも純血種をペットショップやブリーダーで購入する時代になってからは、かえって珍しくなってしまった。
一枚目はサブ。
どういう犬種が混じった雑種なのかは良く分からない。巻き尾で、鼻はあまりとがっていないので、やはり日本犬の特徴が強く出ていると思う。
耳は垂れていて、体毛は年中抜けるタイプ。
人に大変懐きにくい性質で、生後3ヶ月ぐらいの小さいときに保護したけれど、すっかり懐くのにずいぶん時間がかかった。
今も、飼い主の私に甘えるそぶりがほとんど無い。ほんの小刻みに尻尾を振るぐらい。
そして、二枚目はブンタ。
サブと同じような「赤犬」タイプ。
生後4ヶ月近くなってようやく保護。保護までに時間がかかったために、いまだに完全には懐いていない。
見かけは昭和の時代にはよく見かけた野良そのまま。性格も野良そのもの。
人間には全く懐かないところは、たぶん今後もそのままだろうと思う。
このブンタを見ていると、究極の野犬とでも言うべき、オーストラリアのディンゴを彷彿とさせる。
三枚目の画像がそのディンゴ
この画像はオーストラリアに在住する日本の方のブログから拝借したもの。
ディンゴは、オーストラリア原住民であるアボリジニが飼っていたものが野生化したらしいのだが、その由来はたぶんアジア。
いろんな系統の犬の血が混じった雑種。雑種を極めるとこうなるという例かもしれない。