クロ、夜中の脱走2

クロがうちに帰ってくる気になったときのことを考えて、庭に放し飼いの犬のうち二匹を犬小屋につないだりして、庭をうろつかないようにした。
のこり二匹はつないだりすると夜中に鳴き声をあげるので,どうしようもない。
そうしておいて寝た。
どのぐらい寝ただろうか、眠りが浅くなってきたときに、遠くで犬の声がする。いや遠くではなく、自分のうちの庭のほうからだ。
庭の犬小屋につないだサブがうるさく吼えているようだ。近所迷惑になるので、起きだして様子を見に行った。
庭に出てみると、吼えているのはサブだけではなく、庭に放したままのチャックとブンタが庭の南東の隅で吼えまくっている。
何に吼えているのか聞き耳を立てると,猫同士がけんかしているときのような激しい鳴き声がした。
ひょっとしてと勘が働き、門を開け、家の外に出て猫の声のする方へ行ってみた。
声のするところは、シロが出入りして、餌をもらっている二軒隣のお宅。
その玄関先で声の主の一方は夜でもはっきりと分かるシロネコ。つまりシロ。
さて、もう一方はというと、こちらは声はすれども姿は見えず。どんどん近づいて目を凝らすと真っ黒い猫。つまりクロ。
なんと、家から脱走した二匹が偶然にも,鉢合わせして,にらみ合いの状態になっていたのだ。
シロは最近、二軒となりのお宅を自分の縄張りにしてしまったらしく,その縄張りに知らずに入ってきたクロを見咎めて,にらみ合いになったようだ。
シロはクロよりずっと大きく、体格でずっと劣るクロは、鳴き声といっても悲鳴に近い鳴き方。
近づいて抱き上げようとしても,逃げる様子もなく,簡単に抱き上げることができた。
脱走からわずか4時間。クロは無事に家に連れ帰ることができた。
それにしても、なんと言う因果因縁か、先に逃げ出したシロが後から逃げたクロを逃げられない状態にpin down(日本語でどう表現するのか分からない)してくれていたおかげで、クロを再び保護できた。
発情が原因で外に出たくなったかもしれないので,次の日つまり昨日の月曜日、クロに去勢手術をしてもらった。
手術後の食欲不振かどうか,今日のクロはちょっと元気がない。
画像は最近撮った黒の様子。