赤ちゃんの泣き声=ただの雑音7

脳の性差を感じたエピソードの続き。
3. 英語のサークル活動を結構長く続けてきた。その中には、若い人が中心メンバーのサークルもあり、若い人たちらしく、いつもの活動場所から離れた場所で、リクリエーションをかねての活動もあった。
そういうときに車を使って、その場所に他のメンバーも乗せていくのだが,同じ乗せるなら,女性メンバーを乗せたほうが何かと楽しいのは私も同じ。
というわけで、助手席に乗せた女性メンバーにナビゲーター役を頼むのだが,これがなんとも頼りない。
あるときのこと、助手席のナビゲーターが道路地図をぐるぐる回しているのに気がついた。「何やってんの」と聞くと、車の進行方向に、地図を合わせないと、どっちに曲がったらいいのかわからないという。
つまり、車が曲がるたびに、進行方向に合わせて,地図を回転させていたわけだ。
そんなことをしなければ、地図が読めないのかとあきれたが、そのうちに、地図をぐるぐる何回転もさせ始めた。
曲がり角を曲がったときに、地図を回す方向を間違えて,いっぺんで方向が分からなくなったらしい。
で、このナビゲーター、「今この車はどこを走ってんですか」って聞いてきた。
「ったくもう、ナビゲーターがドライバーに道聞いてどうすんだ」と思ったが、そこは紳士な私。
「今、○○あたりを××の方向に走っているところだ」と答えた。
すると、「Mさん、私のナビゲーターなんかいらないじゃないですか」
私も同じことを思っていたが、それは口には出さなかった。
このエピソードがあったからこそ、「地図を読めない・・・」という本のタイトルが目に留まったのだ。
ちなみに、カーナビが普及した今も、私はこんなものは使っていない。
初めて行く場所でも、道路地図と、出かける前に、頭に叩き込んでおいたグーグルのストリートビューのイメージだけが頼りだ。これで失敗したためしはない。
ストリートビューなどなかった頃には,運転席から見える景色を頼りに、頭に中にある地図上に自分の位置をプロットしていくという方法で、たいてい間に合った。
女性の多くは、この地図上に自分の位置をプロットしていくというのが苦手なのだろう。
数多くの女性メンバーにナビゲーターになってもらったが,役に立つナビゲーターは多くなかった。