迷い道くねくね

今日、子猫のマコの里親さんのお宅まで届けた。マコには、既にメロンという名前がついていて、うちでも預かっている間、この名前で呼んでいた。
さて、里親さんのお宅は私の住むところから、かなり南のほう、隣県に少し入ったところ。
いつもなら、出発の前の日に道順の確認と、目的地近くのグーグルシミュレーションで、頭に道路の様子のイメージを焼き付けておく。
ところが、以前に何度か行ったことのある道だったので、上記の手順を省いてしまった。
そして今日の朝、出発間際になって、里親さんのお宅の住所や電話番号を調べようとしたら、そうしたデータは古いPCにはあったかもしれないが、新しいPCには入っていない。
こうしたことも、前日に調べていれば、気が付いたものをPCが新しくなっていることをすっかり忘れていたのだ。
里親募集サイトで何度かメッセージのやり取りをしていたのを思い出し、そこにアクセス。
住所だけは、分かったので、グーグルでその場所を検索してプリントアウト。
その時点で予定の出発時間を大幅に過ぎていたので、プリントアウトしたものをひっつかんで出発した。
古いPCだと、住所検索した結果をプリントアウトすると、検索に使用した住所が自動的にプリントされる。
ところが、今度のPCはそれがプリントされない。出発してだいぶたってからそれに気が付いたが後の祭り。
つまり、これから行く場所の住所も、電話番号も何もわからない状態になった。
里親さんの住む近くまでは、問題がなかった。
しかし、かなり近くまで来たという感じがするのに、プリントアウトした地図に表記されている地名を表す道路標識が全然出てこない。
どんどん南に下っていくと、いつも私が道に迷い始めるとどこからともなく湧き上がってくる不安感が増大してきた。
私はこの不安感という警告には、いつも素直に従う。
来た道をを取って返して、途中に見つけておいたコンビニで道を教えてもらうことにした。
思った通り、かなり南に行き過ぎていた。教えられた通りに、道を北上し、T字路を左折した。
後でわかったことだが、来るときにこのわき道に入らないとダメだったのだ。
このわき道が私が使っている古い地図には載っておらず、これが道に迷った最大の原因だった。
最新のグーグルアースでいつもやる、道路シミュレーションをしていたら、こんな間違いも起きなかったはずだ。
まあ、脇道(バイパス)に入ってからも、道に迷う迷う。何しろ、頭の中に、目的地までのイメージが全くないのだから当然だ。
電話もできない、地図もない、ナビもない、プリントアウトした大まかな地図が一枚だけ。
それでも、これまで目的地には、必ず到着してきた独特の勘でこの近くだという確信が得られたあたりをゆっくりとクルージングしていると、目の前に玄関先でうろうろしている人の姿が。
遠目ではあったが、里親募集記事に応募して、うちにお見合いにやってこられたSさんだと直感した。
直感は正しく、予定時間を一時間以上超過したが、無事、ワコを里親さんのお宅に届けることができた。
うちに帰って、このことを母親に話すと、

♪迷子の迷子の子猫ちゃん
 あなたの行き先どこですか
電話はできないナビもない
 道を聞くにも人がいない
にゃんにゃんにゃにゃーん
 にゃんにゃんにゃにゃーん
 泣いてばかりいるメロンちゃん
 運転手のおじさん困ってしまって
 迷い道くねくね(ここでいきなりメロディーを渡辺真知子の持ち歌に替える)

と思い切り冷やかされた。