アロンの旅立ち

  • 出発直前のアロン

なかなか里親が決まらなかったアロン。8日の日曜日の午前中に、ようやく一家族がアロンとのお見合いに来られた。
アロンは、お見合いに先立つ金曜日の健康チェックで、排尿が上手に出来ない障害があることが分かった。
簡単に言うと、ちんちんの先端が奥まっているため、排尿に勢いがつかず、ぽたぽたと漏らすようなオシッコしか出来ないのだ。
お見合いにやってきた家族に、このことを告げたが、特にそのことを問題視することもなく、アロンのことを気に入ってくれた。
遠方からの来訪だったこともあり、これはもう里親になってもらうしかないということで、その場でこちらの意向を伝えた。
実は、この日は午後からももう一家族とのお見合いを予定していたが、こちらの方は事情を伝えて、お見合いをキャセルさせてもらった。

  • 里親さん宅に到着

そして、今日、アロンをその家族の元に届けた。高速を使って、2時間半の旅。高速を長時間走ったのは数十年ぶりで、本当に疲れた。
アロンのほうはというと、長旅にも拘らず、割合元気だった。
新しい家族との出会いにも、物怖じすることなく、しばらくすると、尾を振って挨拶。
これなら大丈夫だろう。
いつものことだが、毎日のように世話をした子犬を手放したときの空虚感は、アロンの場合、特に強い。
まだ目も開かないうちに保護。毎日、哺乳瓶でミルクを与え、ウジにたかられてただれた部分を清潔に保ち、人一倍、じゃなくて、何というか、他の子犬よりずっと世話のかかったアロンは、それだけに、私によく懐いたし、こちらも情の移りかたが、他の4頭の子犬たちよりも強い。
しばらくは、アロンがいつもいた空間にぽっかりと穴が開いたような感覚が消えないだろう。
画像は、出発前のアロンと、里親さんのところに到着直後のアロン。