からだのことS4#7

総摂取カロリーが減少傾向にあるというのは、20代の女性では正しいだろう。ダイエット志向が強く、必要最小限のカロリーすらとっていない女性のことがニュースなどで取り上げられることなどからその世代の女性の全体的傾向も、総摂取量が減少しつつあるというのはうなづける。
しかし、ダイエット志向が強くない他の世代ではどうだろう。実際の総摂取カロリーは相変わらず高いままなのではないか。
統計で全体の傾向が総摂取カロリーの減少を示したのは、やはり、統計のもとになる調査票への記入が正確ではないからだと思う。
ここで、私自身の食事とその栄養バランスがどのようなものかをダイエット開始以前、ダイエット開始直後と現在の三つの局面で比較したグラフを示す。

ダイエット開始以前の食事は、総カロリーで2800Kcal弱。糖質は1500Kcalほどだった。
私は決して大食いではない。脂っこいものは嫌いだし、甘いものも嫌い。肉類は全くと言っていいほど食べてはいなかった。それでも、総カロリー数はこれぐらいにはなる。
こうした食事を何十年も続けた結果がどうなったかというと、脂質異常の一つの高中性脂肪血症になってしまった。
原因はなんといっても糖質の摂りすぎだろう。脂肪をとりすぎたからではない。
以前に記事にした血液検査の結果を見れば、糖質を制限した食事で、中性脂肪値が激減したことがよくわかる。
さらに、これに連動するかのように、尿酸値までが低くなった。
私には痛風の持病がある。血液検査の結果で尿酸値が正常値なのは、処方された薬のおかげだ。
さらに言うと、中性脂肪の生成を抑える薬も飲んでいる。飲んでいても中性脂肪値が正常値よりずいぶん高いのだから、飲んでいないと恐ろしいほどの高い数値になる。
痛風に関して、かつては、プリン体という物質を含む食品の過剰摂取が原因とされていたが、最近の知見では、食物の中のプリン体プリン体として体に取り込まれることはないらしい。つまり痛風の発症とは関係がない。むしろ、高い中性脂肪値が原因らしい。
そして中性脂肪値を高くするのが糖質。
糖質をとりすぎると糖尿病の原因にもなる。実際、糖尿病と痛風の発生メカニズムには共通点が多く、両方を発症する人もいるという。