からだのことS4#8

食物に含まれるプリン体は、体内に取り込まれることもないから、尿酸値が高いからといって、プリン体を多く含む食品を食べないようにしても尿酸値を減らすことはできない。
実際、私自身の経験でも、どんなにプリン体食品を避けてみたところで、尿酸値は一向に下がらなかった。
私が痛風を発症したのは、もう10年以上前のこと。周りからはやれ、ぜいたく病だとか、ビールの飲みすぎだとかさんざん言われたものだ。
当時の常識からすれば、美食といわれるような食材にはたくさんのプリン体食が含まれていたから、そういう批判にもなるのだろうが、当時から、私の普段の食事には、そうしたプリン体食はビールを除いて全く含まれていなかった。
中性脂肪値は、すでに高かったし、その原因が脂肪の過剰摂取だと思い込んでいたから、プリン体食だけでなく、なるべく脂肪の少ない食べ物を摂るようにしていた。
炭水化物中心の食事になっていたのは、こうした事情がある。
ところが、この炭水化物中心の食事内容が高中性脂肪の原因であり、さらには痛風をひきおこすことになったかもしれないのだから、いったいこれまで何をしていたのか。プリン体食を避けようとする努力は一体何だったのか。
まあ、遅きに失したとはいえ、過剰な糖質がすべての元凶ということを知らないままでいたよりはましと思うしかない。
さて、前回記事で3つの局面での栄養バランスをグラフを示したが、現在の栄養バランスがダイエット開始以前の栄養バランスに若干逆戻りしているように見える。
その理由は、ダイエット開始直後の栄養バランスがそれまでのものに比べて、糖質が急激に減ったため、血液検査で肝臓の値(ASTとALT)に異常が出てしまったからだ。
中性脂肪値が減ったのはいいが、これでは健康にによくない。
それで若干糖質量を増やしたのが現在の栄養バランス。これでいいのかどうかは次の血液検査の結果でわかる。
それともう一つ付け加えなければならないのは、グラフには表れていないが、脂質の内容がダイエット開始以前と開始後では全く異なっている。
そのことは次の記事で明らかにしたい。