からだのことFS#4

中性脂肪値が下がったことで、もう一つ、数値が下がったものがある。それは血圧だ。
血圧に関しては、ときおり思い出したように測定しただけなので、中性脂肪値の低下とどう関係するのかはわからない。
しかし、ダイエット開始前の平均的な血圧は最低が90mmHg前後、最高は140mmHg前後だった。
つまり高血圧の診断が下るちょうど境界あたりがいつもの数値。
高校生の頃に腎臓を悪くして以来、減塩は私にとって日常のことだったが、どんなに減塩に熱心に取り組んでも、先の血圧の数値はほとんど変わりがなかった。
まあ、日本人の場合、通常は年齢とともに血圧は上昇するのが普通だから、加齢とともに血圧が上昇しなかったのは減塩生活のおかげかもしれない。
しかし、今回のダイエット開始からしばらくして病院で測ってもらった血圧の数値は驚くべきものだった。
最低が60台、最高が100台だったのだ。ありえない数値に驚いて帰宅してから、家庭用血圧計で測りなおした。
結果は病院で測ったものより若干高めだが、70台前半と110台前半。
その日から今日に至るまで、血圧は毎日数回測定しているが、最低が90台になったことはない。最高も130を超えることはない。
一体何が原因で血圧が下がったのか。
ネットで様々検索してみても、理由はいまいちよくわからない。
高血圧の改善といえば、よく言われるのが減塩。しかし、今回のダイエットでは特に減塩には取り組んでいない。
毎日の食事のナトリウム量はずっと測定していたが、平均して食塩に換算して一日10gほど。
これは、日本人の平均的摂取量より少し少ない程度で、際立った減塩とも言えない量だ。
一日当たり、食塩10gという量はダイエット開始以前でも同じだったから、塩分は血圧の低下とは関係がない。
中性脂肪値と血圧は直接のかかわりはないようだ。
ダイエット開始前と開始後の食事内容で変わったといえば、糖質が減ったこと以外では、飽和脂肪酸と、n-3系不飽和脂肪酸を積極的に摂るようになったこと。
飽和脂肪酸は各種の動物肉類、それと乳脂、つまりバターにもたくさん含まれている。
ダイエット開始からは、この両方を積極的に摂るようになった。
ところが、ネットで検索してみると、この二つはコレステロール、それも悪玉LDLコレステロールを増やす原因食品であり、LDLが増えることで、血圧も上げてしまうという記事がいくつもあった。
本当にそうなのか。私の場合、飽和脂肪酸はダイエット開始後、その摂取量がかなり増えたが、LDLはむしろ下がったし、血圧も下がった。
世の中で常識とされる高コレステロール対策、高血圧対策は実は、根本的に間違っているのではと思わされる。
もう一つ、n-3系の不飽和脂肪酸の血圧への関与はどうかというと、これもどうもはっきりしない。
n-3系の摂取で変わったことといえば、以前の記事でも書いたとおり、冬にしもやけができなかったこと。いわゆる血液サラサラ状態になったのかもしれないが、これだけで血圧が下がるのかどうかはわからない。
それにしても、最低、最高とも血圧の値が20近くも下がるというのは高血圧対策をいろいろやっている人ならわかるだろうが、信じられない減り方だ。
血圧というのは、これを変化させるパラメーターがかなりたくさんあり、その関連の仕方が複雑なため、高くなってもその理由がはっきりしないように、下がったといってもなかなか理由は特定できないと思う。
しかし、ダイエット開始後の食事内容の変化が血圧の低下をもたらしたことは間違いないと思う。