ドロドロ血液とは 3

「やわらか血管健康法」には、38ページにも血液ドロドロと関係がありそうな記述がある。その箇所を引用する。

血小板は血液有形成分のなかでももっとも小さいため、通常はスムーズに毛細血管の中を流れています。ところが、アルコールの飲みすぎや糖分の取りすぎによって中性脂肪のもえかすであるレムナントという物質が増えると、脆くなった赤血球の膜が破れてアデノシン二リン酸が放出されます。するとそれを出血と考えて、血小板が凝集するのです。

 血小板は出血を止める働きがありますから、もともと固まりやすい性質を持っています。いくつも集まって固まると、毛細血管を通れない大きさになります。大きくなると毛細血管を詰まらせます。 

レムナントと赤血球および血小板の関係についての上記の記述をネットで検索してみたが、どうも裏づけが取れない。

あるサイトがこの件に関して言及しているが、詳しい説明ではない。

そのサイトは次のとおり。

http://hobab.fc2web.com/sub1-4-0.htm

しかし、厚生労働省関連のサイトであるeーヘルスネットには、次のような記述がある。

レムナントは脂肪が不完全燃焼したときにできる燃えかすのようなもので、内臓脂肪の蓄積に伴って血液中に増えやすい物質です。レムナントリポたんぱくあるいはレムナント粒子、中間型リポたんぱく(IDL: Intermediate Density Lipoprotein)とも呼ばれ、小粒子高密度LDL(スモールデンスLDL)とともに、動脈硬化惹起リポたんぱくとされています。

レムナントはそのままの形で血管壁に入りこむため、動脈壁が厚くなり血液の通り道を狭めて血流を妨げます。レムナントはまた赤血球の膜にも入りこみますが、そのために赤血球が固くなって毛細血管を通り抜けられなくなり、ついには毛細血管を破ります。血管の破れた場所には修復するために血小板が集まって血栓を形成し、血管を詰まらせてしまいます。

色々なサイトの記述をまとめると、脂質異常症の中でも、高中性脂肪(トリグリセリドまたはトリグリセライド)血症があると血中のレムナントが増加し、上記に挙げたような血流を阻害する原因となるようだ。

この脂質異常症の原因は脂質の摂りすぎだと思われがちだが、実は過剰な糖質の摂取が主な原因。

数年前までの私がまさにこの脂質異常症。脂肪分の多い食品、とりわけ肉類、卵が大嫌いで、まったく口にしなかったのにも関わらず、中性脂肪値は驚くほど高かった。

私が好んで食べていたのは、炭水化物の多い食品。ご飯、麺類大好き。菓子パンも大好きで、起きぬけのメロンパンが人生の楽しみなどと思っていた。

ちなみに私の中性脂肪値および総コレステロール値を掲げてみる。

2010年12月8日 中性脂肪: 490  総コレステロール: 223

2012年8月18日  中性脂肪: 242 総コレステロール: 232

2014年1月6日  中性脂肪: 204 総コレステロール: 236

2010年の数値が2012年には、半減している。これは中性脂肪を下げる薬のため。薬を使ってもまだ高い数値だった。

ある理由から、2016年10月から糖質制限ダイエットを始めた。そしてダイエットを始めて一年半たってから以降の数値

2018年3月14日 中性脂肪: 92 総コレステロール: 205

2019年5月27日 中性脂肪: 88 総コレステロール: 224

2020年7月31日 中性脂肪: 52 総コレステロール: 210

コレステロール値も若干下がっているが、中性脂肪値の減少ほどではない。

糖質制限ダイエットは中性脂肪値を劇的に減少させた。これにより、血液中のレムナントも減少したと考えられる。