日本人の英語4

例文1から順次、「after=その前に」として全文を訳してみると、次のようになる。
1. 床に就いたのが11時。その前に妻に電話しておいた。
2. 床に就いたのが11時。その前に妻に電話をかけたのが9時半から10時までだった。
3. 床に就いたのが11時。その前に妻に電話かけたのが9時半から10時。私はそうするのを 忘れ、妻が機嫌を損ねることがたびたびあった。
なるべく単語の出現順に思考を進めると、たとえ日本語に訳しながらの理解でも、スムーズにことが運ぶので、理解が中断することがない。
接続詞がbeforeの場合だと、afterのちょうど逆。「その後で」と理解して同じように前から順番に訳せばよい。
ただし、この方法は、afterやbeforeで始まる従属節が主節の後に来る場合で、従属節が先行する場合は、「after/before=の後/の前」という、もとの意味のままで訳す。
接続詞afterやbeforeと同じように、ほかの従位接続詞も少し工夫すれば、英文をさかのぼらずに理解することができる。
たとえば、次のような文の場合は、どう理解すれば良いだろうか。
4. I'll go there on foot if it doesn't rain.
5. He arrived at the station when the train left there.