日本人の英語5

例文5と6を語順どおりに訳すと次のようになる。
5. 現地には歩いていきます。ただし、雨が降らなかったらの話ですが。
6. 彼が駅に着いたその時に、列車は発車した。

例文6を学校英文法に従い訳すと、「列車が出発したとき、彼は駅に着いた」となる。
語順どおりの訳と比較すると、主語が異なっており、文法的には、学校式のほうが英文との文法上の整合性がある。

整合性が気になるというのであれば、例文6を「彼は駅に着いた。それは列車が発車したときだった」とすればよいが、事象としては、どの訳の場合も異ならないので、語順を優先すれば、6の上記の訳で十分だ。

例文5、6の場合も、従属節が先行する場合は、学校式の訳でよい。

以上、接続詞after、before、if、whenに関し、従属節が主節の後に来る場合、語順どおりの理解をするための訳をまとめると、

  • after=その前に
  • before=その後に
  • if=ただし、〜の場合
  • when=その時

接続詞に関してはこれでよいが、問題は関係詞だ。関係詞は日本語にない品詞であり、
その機能、意味が十分に理解されていないこともあり、日本語訳は、学校で習った訳から一歩も出られないことが多い。

関係詞の含まれた英文を語順どおりに理解するにはどうすればよいかを考えてみる。