日本人の英文法8

現在形と現在進行形の使い分けが結構難しいことを述べてきたが、同じような難しさが、過去形と過去進行形との間にもある。
この両者の場合、時をあらわす、従属節を伴うことも多い。その場合の主節と従属節の時制の関係がこれまた複雑で、この問題に関しては、私自身、きちんと理解しきれていない部分があるので、これを取り上げるのは先に伸ばすことにして、次に取り上げるのは、未来形に関してである。
時制に未来形はないとする考えもあるが、未来についての表現を一応、未来形だということにして、この先、議論を進める。
未来形として、英語学習の初めのころに習うのが、助動詞のwillを用いる場合と、be going toをちょうど助動詞のように動詞の原形の前に用いる場合である。
私自身は、この二つを中学2年の時に習ったように記憶しているのだが、現在ではどうなのだろう。
さらに、中学では、確か、このwillとbe going toは同じ意味を持っているので、相互に入れ替え可能だと習ったと思うのだが、同じような理解をしている日本人が多いのではなかろうか。
確かに、入れ替えてもあまり意味の代わらない場合があることにはあるが、すべての場合に当てはまるわけではなく、使い分けがきちんとある場合も多いのだが、このことを分かっている日本人が実に少ないように思う。
次回からは、未来に関するwillとbe going toの使い分けに関して、考えてみることにする。