日本人の英文法10

実際の用例というのは、NHKラジオ講座、「ラジオ英会話」のスキットを参考にした。
この番組のスキットは、一回ごとに話が変わっていることが多く、それだけさまざまな状況設定がなされていて、willとbe going toの使い分けの参考になることが多い。
2008年4月から2009年3月までの一年分のスキットを調べると、willとbe going toの出現回数は、それぞれ51回と17回であった。
また、willを単純未来と意志未来とに分けると、それぞれ16回と35回であった。
まず、意志未来のwillについてスキットの用例を分析してみると、これが使われる状況に、いくつかの決まったパターンがあることに気が付いた。
そのパターンとは、
(1) 新たに出現した状況に即座に対応するための行動を言う場合。
(2) 話し相手の話した内容に、対応するための行動を言う場合。
(3) 必ずそうするということを相手に伝える場合。たとえば、約束などをする場合。
である。
辞書の意志未来のwillには、「〜するつもり」という訳をつけてある。しかし、上記のスキットの用例では、発話以前からの予定をにおわせる「つもり」という訳がぴったりくる例は一つもなかった。