サボテンの植え替え1

もうすぐ梅雨が始まり、その後には、暑い夏がやってくる。栽培植物の中には、こうした季節が苦手なものが結構ある。

  • 二重鉢の鉢土温度は16度(外気温18度)

サボテン・多肉植物の中にも夏が苦手というものがあり、栽培上、夏越しが課題となる。
帝玉という多肉植物は、夏が苦手のようで、夏の間に腐らせてしまう場合が多いようだ。
家には、大小二つの帝玉がある。今年の夏が家に来てからの最初の夏なので、何らかの対策が必要となる。
夏越しが難しい植物は、高山性の植物である場合が多いのだが、帝玉はもともと南半球の植物であるため、本来休眠すべき冬の季節が北半球では、夏になるため、完全に気温の不適応を起こすためらしい。
いずれにせよ、夏を涼しく過ごさせないとだめであることは、高山性の植物と同じなので、帝玉にも、同じ対策を施すことにした。
それは、鉢を二重にしたものに植え替えることだ。

  • プラスチック製鉢の鉢土温度は20度


二重鉢の内側には、釉薬のかかった背の高い鉢を、外側には、素焼きの鉢を用い、その隙間には、保水性の高い土を入れておく。
隙間に詰めた土に水を与え、素焼きの鉢がいつも湿った状態を保つと、鉢の表面からの水分の蒸散により、温度が下がるのだ。
プラスチックの鉢では、この蒸散が起こらないため、熱がこもったままになり、夏越しが課題の植物には不適だ。
これまで、いくつかの高山性植物では、この方法がうまくいった。
多肉植物の帝玉もこれで夏が乗り越えられるか、うまくいくことを期待したい。