栽培の失敗例2

栽培失敗例の二つ目は、マミラリア属月影丸
あるホームページで、月影丸は育てやすく丈夫とあったので、降ったり照ったり、目まぐるしく入れ替わる天候の中、7月10日に晴れの時を見計らって、ベランダに置いてあるサボテンの棚からから出して、日光に当てていた。
マミラリアは、太陽になるべく当てるほうがいいからだ。棚に置いたままだと、一番上の棚に置いてあるものには、太陽がよくあたっても二段目、三段目となると、日陰になり十分な日光が当たらない。
それで、二段目、三段目に置いてあった月影丸など、たくさんのサボテンに日光浴させていたところ、突然の雨。

  • マミラリア属月影丸(2010年7月14日撮影)


最近の梅雨の雨は、とにかく土砂降りになることが多い。日光浴させていたサボテンをあわてて取り入れようとしたが、全部を取り入れる前に、サボテンもわたしもずぶぬれ。
最後に残った月影丸は、鉢土が水を与えたのと同じぐらい濡れていたので、そのままベランダにおいておくことにした。そのうちまた晴れるだろうと思ったからだ。
予想通り晴れ間がまたやって来た。
ベランダの床は、アルミ建材に茶色の樹脂のコーティングを施したもの。今の時期、太陽光線を浴びると、一気に温度が上がり、素足では歩けないほどの温度になる。
そのベランダの床に、月影丸を置いたままにした。丈夫なサボテンだったらそれでも大丈夫と思ったからだ。これが間違い。
鉢土が水分をたくさん含んだ状態で、高い気温になると、まさしく高温多湿状態。いっぺんで腐ってしまった。それまで、元気に育っていたのに一度の過ちで、昇天させてしまった。
後で調べてみると、月影丸の自生地は、メキシコの標高2,000m近くの高山。高温での過湿を嫌う高山植物の性質を持つと思われる。
栽培植物のことはやっぱり自分できちんと調べて確かめておかないだめなようだ。