栽培の失敗例1

梅雨ど真ん中。今日も朝からどんより、時折激しい雨。多くのサボテンにとっては最悪の季節だろう。たくさんのサボテンを買い集めて栽培していると、目の行き届かないものもでてきて、気がついたら腐っているというようなものも出て来始めた。
サボテンを育てていく上で、梅雨の時期はかなり管理が難しいということを実感している。
それは、多くのサボテンが、多湿を嫌うからだ。夏越しが難しいことが分かっているものだと、そのサボテンを除湿機を使っている室内に取り込めば良いが、数が増えてくると、全部のサボテンを取り込むことが出来ない。
多くのサボテンは、ベランダにあるビニールカバー付きの栽培棚においている。カバーをかけておけば、雨は避けられるが、カバーの中は、湿気で蒸れている。
梅雨だといっても、時折晴れ間があり、そんなときにカバーをそのままにしておくと、カバーの内側は、気温が一気に上昇し、50度を越えてしまう。しかも多湿状態で。
こうしたサボテンにとっては苛酷な環境で、梅雨明けも待たずに早くも枯死というより、腐死してしまったサボテンの最期の姿を見ていく。

  • 天平丸(2010年7月8日撮影)


まずは、ギムノカリキウム属の天平丸。「天平」の読み方は、「てんぴょう」ではなく「てんぺい」らしいのだが、名前の由来は分からない。
ヤフオクのオークションでふたつの天平丸を入手したのだが、そのうちの一つが腐ってしまった。
比較的安い値段で落札したこともあって、あまり注意していなかったのだが、天平丸は、比較的、高温多湿が平気な種が多い、ギムノカリキウム属の中にあって、自生地が高山のため、夏の暑さがだめらしい。
このことはつい最近、分かったことで入手時点で、分かっていれば、もう少し注意していたのにと悔やまれる。