Bury the Head in the Sand part1

昨日だったか、ある男性が玄関先に現れ、「消防署のほうで、現在、各家庭の火災報知器設置の有無を調査しています」と告げた。
去年の12月にあらかじめ、こうした調査員が訪れるであろうことが、回覧板で告知されていたので、この訪問に怪しむべき点はなかった。
ところで、各家庭の報知器の設置状況はどうなのだろう。
現在はまだ、各家庭の火災報知器設置を義務付ける法律の施行前なので、すでに設置している家庭の割合は多くはないのではなかろうか。
日本の家屋は、火災に対して脆弱な構造のものが極めて多い。そのくせ、火災に対する日本人の危機意識は驚くほど低い。
もう10年以上前にもなるが、半年ほどオーストラリアで暮らしたことがある。
オーストラリアでは、それほど火災が多いわけではない。
それにもかかわらず、各家庭に防火装置、すなわちスプリンクラーの設置が義務付けられていた。
水が極めて貴重な上、大して火災が起こらないオーストラリアにあってこの備えだ。
これに比べると、日本人の火災に対する備えはほとんどないに等しい。
火災報知器の設置を義務付ける法律は、対策を何もしていなかったこれまでからすると、少しは進歩といえるのかもしれない。
(以下partf2に続く)