サボテン・多肉の夏越し8

夏越しに特別待遇したほうがいいサボテンは、意外に多い。自生地の環境と違いすぎると、サボテンは成長を止めてしまう。夏に休眠するとされているサボテンは、暑すぎる日本の夏の夜にばててしまうといっていいかもしれない。

  • ノトカクタス属ヘルテリー(2011年7月16日撮影)


画像はノトカクタス属のヘルテリー。日本のサボテン栽培家の間では、花が美しいサボテンを花サボテンと称して十把一絡げ、あまり重視していないようだ。
ノトカクタス属のサボテンはまさにその花サボテンの代表種のひとつ。
重視されないから、栽培に関してどうすればよいのかの情報があまりない。
ノトカクタス属のサボテンは、一般的なサボテン栽培をすると、球体の下部から褐色に変色した部分がだんだん上にせり上がってきて、大変見苦しくなる。花を観賞するためのサボテンだから、球体のこうした変化を深刻に取り上げないのかもしれないが、出来れば球体も美しく育てたいものだ。

  • ヘルテリーの自生地Rivera, Uruguayの気候


画像のサボテンも、変色部分が球体の下側三分の一ぐらいまで上がってきていて、これ以上になると、見苦しい。
こうした変色部分の増加の原因がどうやら、暑すぎる日本の夏、特に最低気温の高すぎに原因があることが分かった。
二番目の画像は、ヘルテリーの自生地の気候。天平丸や、極光丸の自生地は、真夏でも、最低気温がかなり低くなる。
ヘルテリーの自生地は、それほどではないが、日本のH市よりはかなり低い。
というわけで、ヘルテリーも二重鉢に入れることにした。