冬が成長期1


一枚目の画像は実生のペクチニフェラとプセウドペクチニフェラ。
注目すべきは、どちらもこの時期に新しい刺を出し、よく成長していることだ。
では、暑い夏の時期はどうだったかというと、これがほとんど成長しなかった。
家では、ペクチニフェラ、メロカクタス、ディスコカクタスは、冬の間、加温装置付きの温室に入れて、ランと同居させている。
メロカクタスや、ディスコカクタスは、夏の暑い時期に新しい刺を伸ばして、球体も大きくなり、温室暮らしの冬の間は、さほどの動きがない。
一方、ペクチニフェラは温室暮らしの冬の間に、最も成長する。花も冬に咲く。
二枚目は、すでに開花球になっている株だが、これも夏にはほとんど動きがなく、冬の今頃からが成長の時期だ。
新刺が、成長点から上がってきているのが解る。球体の茶色っぽく見える部分が成長したところで、これも晩秋辺りから育った部分だ。
一般的な栽培法では、他のサボテンと同じく、冬の間は断水して、冬を越させるのだろうが、その方法だと当然、冬はまったく成長しないだろう。
ひょっとすると、ペクチニフェラは、たとえ実生のものでも、体内時計が、南半球の成長パターンのままで、南半球が夏のこの時期に成長するようにできているのではないだろうか。
ちなみに、家の加温装置付きの温室内の温度は、今の時期、最低気温は15℃ほど。最高気温は晴れて、温室に日が当たる日はおよそ40度に達する。