年中同じ装い

寒い日が続く。今日から、今冬一番の寒気がやってくるそうで、昨晩は、寝る時には使わない自分の部屋のエアコンを使って暖房した。
サボテンはどれも、断水をしているため縮こまって、色も冴えないものがほとんど。
多肉植物は、この時期の方が生き生きしているものもある。
そうした中で、一年中、あまり代わり映えのしないものもあって、大抵育てやすい品種だ。
一枚目の画像は、クラッスラ属小夜衣。クラッスラ属には冬に成長期を迎える冬型と夏に旺盛な生育をする夏型がある。
小夜衣は冬型のようで、今の時期に新しい葉をたくさん出してくる。
冬型ではあるが、夏もそれほど弱るわけでもなく、育てやすい。
学名はCrassula tectaとなっているが、この名前でネット検索してヒットする海外サイトで紹介されている画像の植物とは、葉の厚み、丸み、白い文様の密度などがずいぶん違う。
どうやら、交配種のようで、夏越しが簡単なのはそのせいかもしれない。
二枚目の画像は、同じクラッスラ属グリングブラゲンシス。
この品種の名前、購入した通販ショップが付けている名前をそのまま記したが、ネットでこの名前で検索しても、ヒットするのはこの通販ショップ、そのオーナーのブログとその他数件のブログ記事のみ。
併記されている学名風の"Crassula glingbragensis"で検索したら、案の定、このショップだけがヒットする。
他を色々あたると、"Crassula tecta var.gringbergensis"という種名表記があったが、これもネット検索で、このサイトしかヒットしない。どうやら、これも交配種らしい。
三枚目は、カランコエ属月兎耳(つきとじ)。ある通販ショップで多肉植物を購入した際に、おまけでついてきたもの。
丈夫で、育てやすい。冬の今の時期には、葉の表面の毛が緻密になって、なんとも暖かそう。兎の耳という命名は、なかなか的を射たものと思う。
以上の3種はどれも栽培が簡単で、増殖も葉ざしで簡単に増える。したがって値段もそれほど高くもない。
園芸の楽しみ方にも色々あり、難物といわれる、育てにくい品種をわざわざ選んで育てるのも一つの楽しみだろうが、日本の気候に適応し、そこそこの世話で十分丈夫に育ち、且つ鑑賞に堪えるものなら、それを育てて、楽しむ。これぞ、園芸の王道のような気がする。