こんなところに蜂の巣


離れのベランダにもサボテンのための植物の棚がいくつか置いてある。猛暑続きの最近は、暑くて、様子を見に行っていなかった。
一月以上、水も遣っておらず、先週の土曜日の雨の合間にようやく様子を見に行く気になった。
日曜日も雨が続くというので、棚にビニールカバーをかけに行ったところ、棚に置いたトレイの一つに、なにやら異様なものを発見。
画像がその異様なもの。アシナガバチの巣だ。
もうずいぶん前のことだが、夏のある日、サンダルを履いたところ、サンダルに潜んでいた蜂に足の指先を刺された。
刺したのはアシナガバチで、その毒により、ひどいショック症状を引き起こした。
蜂に刺されると、人によってはアレルギーにより、そうした症状が出ることがあり、症状は刺されるたびにひどくなる。つまり、私の場合、今度刺されると、たぶん命が危ない。
その原因になるものがサボテンの棚に作った巣に集団でいたのだ。
気づかずに棚にかけるカバーの端でも巣に当たっていたら大変なことになるところだった。
さて、この恐怖の軍団をどうするか。殺虫剤をふりかけて退治するのも気が引ける。いくら人間に仇(あだ)なすこともあるハチだからといって、問答無用の殺戮はしたくない。
そこでまずは、虫除けスプレー。これで、どこかに逃げてくれれば、巣だけを処分すればよい。
スプレーを振りかけたところ、半数近くのハチがどこへともなく逃げ去った。
しかし、辛抱強く、巣を守り抜く覚悟のハチが半数以上。何度も虫除けスプレーを振りかけたところ、6割りぐらいのハチが巣を離れた。
しかし、どうしても巣から離れないハチには、最終兵器を使うしかない。
ピレスロイド系の殺虫スプレー。雄鶏マークの例のやつ。巣をめがけて、一吹き。
巣のハチたちは大パニック。二匹がベランダの床に落ちた。残りは大慌てで、巣から離れる。それでも、一部のハチは巣を死守しようとする。見上げた根性のハチたちだ。
仕方がないので、さらに一吹き。これで残りのハチも全て巣から離れた。
二枚目、三枚目の画像が取り除いたハチの巣。トレイ隙間にぴたりと収まるように精巧に作られている。
巣を取り除く時に犠牲になったハチは二匹。残りは逃げた先で弱って死んだがどうかはわからないが、ほとんどは助かったと思う。
もっと別の場所で新しい巣を作るだろう。