機密漏洩

今日の読売新聞の社会面は、中国検索大手「百度(バイドゥ)」製の日本語入力ソフト「バイドゥIME」で入力された情報は、全て同社サーバーに送信されていることを伝えた。
この記事を読んだときに私の感想は、「ああ、やっぱり」であった。
バイドゥIME」を一時使っていたことがある。無料のソフトをダウンロードした際か、何かの時に、日本語入力ソフトをバイドゥに乗換えることを薦める画面が現れるようになり、ためしにということで、ソフトをダウンロードした。
MSのIMEより、使い勝手のいいところもあり、しばらくはこのソフトを使っていたが、文書を保存する時だったか、エラーがでることが分かり、このソフトに不信感を持った。
そこで、このソフトの発行元をネットで調べてみた。発行元は中国だと分かり、不信感は一気に膨らんだ。
ネットでこのソフトに関して、特に、悪い噂などは流れていなかったが、私は、ソフトを削除することにした。
「プログラムの追加と削除」から、当該のプログラムを選んで、削除しようとしたら、日本のアニメにでてくるような女の子のキャラクターが泣き顔で現れ、そのキャラクターに「本当に、このソフトを削除してしまうんですか」などと、泣き落としとも思える吹きだしがついていた。
これで確信した。このソフトは日本人の若い世代をターゲットにしたものだということを。表面は使い勝手のいい無料ソフトを装いながら、その裏で、なにやら別の意図がありそうだということも。
自分で言うのもなんだが、私のこの手の勘は実によく当る。しかし自分の得た直感を私は人に漏らすことはない。根拠のない、直感を人に伝えたところで、無責任のそしりを受けるだけだし、当ったら当ったで、気持ち悪がられるだけだからだ。
私の扱う情報に機密性などまったくないから、いくら情報を他の場所に送信されても、何の実害もないだろうが、こちらに無断で、コンピュータをいじられることもありうるので、即刻、ソフトを削除して正解だったと思う。