ダイエットと英会話1

毎日、テレビを見る時間が結構長い。朝のニュース番組と、それに続く天気予報が1時間。その後、ケーブルテレビの探偵物に1時間。
昼食時にバラエティー番組を1時間。夕食時には、ニュース番組を1時間と少なくとも合計4時間は見ている勘定だ。
お決まりの4時間以外にも、ケーブルテレビの映画や探偵物に面白そうな番組があれば、見ることもあるから、視聴時間は一日平均で、確実に4時間を越える。
ところで、地上波番組のCMと、ケーブルテレビのCMには、違いがある。
どう違うかというと、ケーブルテレビのCMは、出てくる商品にかなり偏りがあるという点だ。
少し前まで、頻度が一番多いと思えたのが、ダイエットサプリの宣伝。辛いエクササイズも食事制限もなく、飲むだけでスリムな体になれるというのが売り。
その中の一つの商品が、効果に根拠がないとのことで、当局の指摘を受けて、ぱたりと宣伝しなくなったが、類似の商品は相変わらず、宣伝を続けている。
その次に多いのが、若返りサプリメント。こちらも飲むだけで、見かけの年齢が10歳以上も若くなるというのが売り。
その他、ケーブルテレビのCMでよく目にするのが、ある特定の通販専門の家電ショップ、自動車保険のCMなどだ。
ダイエットサプリのCMが頻繁なのは、やはりそれだけ売れているからだろう。いったんついてしまった贅肉や、脂肪を何の苦労もなく、サプリメントを飲むだけで取り除こうというのは、虫が良すぎる気がするが、楽して痩せられるならと、試してみる人は多いのだろう。
私がこのダイエットサプリのCMを見ていていつも思うのは、ケーブルテレビでも地上波のCMでも、時おり目にするある英会話教材のCMとよく似ているということだ。
その英会話の教材の売りは、発音の練習をしたり、単語を覚えたりなどの学習的なことは一切せず、教材ののテープをただ聞き流すだけで、英会話が上達するというものだ。
有名なスポーツ選手や、女優をCMに起用しているところを見ると、こちらもそれなりに売れているのだろう。
ダイエットサプリと英会話の教材では、商品の種類がまったく違うが、この二つの商品のCMに共通するのは、目的達成のためには、苦労が伴うはずのものが、労せずして手に入ることを売りのしている点だ。