災害列島3

危険なものやことには人一倍敏感な私をして、大いに反省させたのは、2年前のちょうど今頃、正確には2012年8月14日未明の大雨だった。
動画はそのときに、デジカメで撮ったものだ。

  • 2012年8月14日未明の大雨


激しく降り続く雨。家の屋根の一部がプラスチック製の波板でできていて、そこに打ち付ける雨音と雷鳴ががあまりにも激しく、その音で目が覚めた。午前4時半ぐらいだったと思う。
二階の南側の部屋の雨戸を開けて外を見てみた。
あたりはまだ真っ暗で、時折光る雷があたりを照らし出すが、近所の人はまだ誰も起きだしてはいないようだった。
川の様子が心配になり、動画を撮影した後、車で、堤防まで行ってみた。それが午前5時ごろのこと。

  • 2012年8月14日未明のI川の様子

堤防の上には、街灯がない。直ぐ近くを通る幹線道路の照明灯の明かりが照らし出した川の様子は、恐怖心を抱かせるほどのものだった。
車を堤防の上で止めて、しばらく様子を見ることにした。
水位は堤防の縁まで、1mほどに迫っていたが、今すぐ堤防が決壊する恐れはないようだった。
しかし、それ以上に増水するようなら、避難しなければならない。
画像は現場到着からしばらく経って、あたりが明るくなったころに撮影したもの。
このときにはもう、水位は下がり始めていた。
これだけ川の水位が上がり、危険な状態であるにもかかわらず、流域の住民に避難勧告があったというのは聞いていなかったし、前日の天気予報でも、このあたりで、一時間に50mmを越すような雨があるという予報はなかったことだ。
私が、大いに反省したというのは、行政の避難勧告や、天気予報だけに頼っていたのでは、自分の命は守れない。もっと積極的に、詳しい情報を事前に調べておくべきだったということだ。