二つのセトーサ


画像はどちらもセトーサということで購入。左はあるネット通販ショップ。右はつい最近、ヤフオクで落札したもの。
左のセトーサは夏になると弱って、株の下のほうの葉が全部落ちてしまい、茎の先に何枚かの葉がちょろちょろと残っているという状態だったものを、茎の途中で切断。茎挿ししてみたら、うまく根付いた。
今年の夏は、エアコンの冷気を当てて育てたところ、落葉もせず元気に夏越しできた。
しかしやや徒長気味。
右側のヤフオク落札のセトーサ。夏越しには途中参加。抜き苗で送られてきたので、夏に弱いセトーサがうまく根付くか心配したが、どうやら活着したようだ。
それにしても、この両者、全く別物にしか見えない。
左側のセトーサはやや徒長気味とはいえ、エケベリアの多くは、成長期には、茎が長く伸び、縦長の姿になるものが多いので、これは正常な姿なのかもしれない。
となると、茎がぜんぜん長くならず、ペッちゃんこなままの右側のセトーサのほうが変なのかもしれない。

  • 矮化処理の影響?

茎が異常に短く、全体の丈が抑えられた草姿で思い当たるのは、矮化剤。
矮化剤の働きは、株全体を小さく抑えるのはではなく、葉と葉の節間を縮めるように働き、その一方で、着蕾数を増やすというもの。
苗の商品価値を高めるので、花卉(かき)類の生産業者ならほとんどの業者が使っているだろう。
しかし、一般の栽培家でこれを使う人は数少ないと思う。第一、そんな薬剤があることすら知らない場合が多いだろう。
右のセトーサがこの矮化剤処理をしたものかどうかは、来年の夏、つまりセトーサの成長期にはっきりする。
抜き苗で送られてきたので、用土はこちらで用意したもの。矮化剤が用土に残留していないので、今後の成長には影響しないからだ。