ある英語の選択問題#3

AlCOM Worldに寄せられた質問に対する回答を以下に引用する。

回答1:
分詞の主語を補えば分詞構文は文法上なりたつので、文法上(C)は間違えでないと言えるかもしれませんが、そう言う言い方は結構トリッキーです。もっと素直なBの方が言い方に癖がありません。
とにかく文法という学校教育の環境で勉強してきた日本人にはやっかいな選択肢です。

独立分詞構文については日本の教科書ではその構造の説明しか書いてません(これが残念なところです)が、なるべく使うなという話もあります。

もうひとつBの方がいい理由は接続詞がついているので前後関係がはっきりします。誤解がない文になるともいえるでしょう。大学のレポートで意味が複数取れるような文を書くのはあまり得策でないでしょう。

GMATというテストのreferenceですが、以下のように書いています。
(独立分詞構文は)文語的なのであまり一般の文ではみかけません。SCの問題に出てきたときに「文法的には誤りではない」ということが確認できればOKです。独立分詞構文そのものが選択の対象になっているのであれば、なるべく他の表現から正解を選ぶようにしましょう(絶対に正解にならない訳ではありませんが)。

回答2:
science becoming aware を選択して、独立分詞構文とみることが可能かどうかについて。
可能なのではないかと思います。
ですが、主節のit-that構文との抱き合わせということに私は引っ掛かりを感じました。断定はできませんが、見馴れない英文だからです。分詞構文の主節にこの構文があり、形式主語のitから始まって後に真主語のthatが来る構造は、読みにくいような気がします。すんなりと読めるのは、やはり when science became aware の方だと思いました。明確な回答ではないですが、一つの意見としてご参考にして下さい。

回答1には以下のサイトのリンクが貼り付けてあり、質問者もこのサイトの説明で納得したのか、回答1に対する返信として次のようなコメントを寄せている。
http://www.araijuku.jp/61228820998354222708325991.html

「とにかく文法という学校教育の環境で勉強してきた日本人にはやっかいな選択肢です。」
本当にそうですね。

リンク先を読んで納得しました。
独立分詞構文は一部の慣用表現を除いて、普段めったに使われないということなんですね。ありがとうございました。

回答1およびその引用先の説明は、一応納得の行くものだ。
つまり、選択肢Cのような、いわゆる独立分詞構文は文法的には正しいといえるが、選択肢Bに比べて使用頻度が極めて少なく、Bを差し置いて選ぶものではないという結論だ。
TOEFLにしろ、GMATにしろ、これらの試験の選択肢問題が、より容認度の高いものを選ぶことを求めているのなら、この回答で十分だと思われる。