検索力#3

家にある「ラヌギノーサ」の正体は、長時間の検索によっても明らかにならなかった。
葉の形状、その表面の細かいざらざら、花の咲き方とその時期などから冬型クラッスラ同士、あるいは冬型と夏型の交配種のように思える。
どういう素性かなど、たいした問題ではないとする意見もあるだろうが、植物の栽培上、どういう栽培方法をとるかに関して、このことは大変重要な情報だと考えている。
冬型クラッスラを夏型と同じような栽培法で育てると、まず100%失敗する。少なくとも私の場合はそうだった。
ネットでも通販でも北ケープ州が自生地の冬型クラッスラはまずお目にかかれない。業者が通常行う栽培法では育たないからだと思われる。
そうした種が交配親だとすると、一方の交配種が強健な夏型だとしても、それなりの注意が必要になる。
「ラヌギノーサ」は冬型でも、北ケープ州出身の種が交配親ではないかもしれないが、そのことが分かっているのと分かっていないのでは、対応の仕方も異なる。
一応の交配親として思いつくのは、冬型クラッスラでも、北ケープ州原産ではないtectaだ。
このtectaについても、日本のサイトで見つかる「テクタ」は"tecta"とは異なる物が多い。
原産地でのテクタに近いものもあり、そうした「テクタ」を扱うショップからひとつ、「テクタ」を購入した。
最初の画像は、iSpotで検索した"tecta"の画像のひとつ。

そして二枚目の画像が、「テクタ」で購入したもの。

自生地のものに比べて、葉の表面を覆うざらざらが少なく、別のクラッスラが混じっている感じはするものの、まあ許せる範囲。
一枚目の画像は撮影場所が西ケープ州の山地。夏の最高気温30度。最低気温15度。冬の最高気温18度、最低気温4度。降水は秋から春にかけてが多く、年間降水量200mm超。
冬型とはいいながら、北ケープ州のクラッスラよりずっと栽培が簡単だと思える。実際ショップでも売っているぐらいだから、真夏の高温に注意すればよいと思われる。