検索力#2

ネットで検索した多肉植物は2種類で、そのひとつが家にある「クラッスラ・ラヌギノーサ」。この名称で購入したのだが、どういう素性の植物なのか良く分からない。
カタカナのまま検索すると、全く違う種類の二つの「ラヌギノーサ」の画像が出てくる。
どちらもよく知られた通販ショップで売られているもの。一体どっちがホントのラヌギノーサなのか。
一度徹底的に調べる必要があるなとは思っていたが、ネット上の植物データベースなどの画像を一つ一つチェックしていく作業は時間がかかるので、ずっと先延ばしにしてきた。
つい最近になってやっと、クラッスラに関しては一番信頼できるSANBIという南アフリカを拠点とする機関のデータベース、iSpotを使って「ラヌギノーサ」について検索してみた。
英語のサイトなので、検索語は"Crassula lanuginosa"。
この検索でヒットする"lanuginosa"は2件。画像はそのうちのひとつ。

そして次の二枚目の画像が家のラヌギノーサ。

どう見てもまったく別の種類。ちなみに「ラヌギノーサ」でヒットする、もうひとつの「ラヌギノーサ」も自生地で見られる"lanuginosa"とは、全くの別物。
どっちが本当の「ラヌギノーサ」なのかと思って始めた検索だが、どっちも偽者だったわけだ。
"lanuginosa"ではないと分ったので、iSpotにあるクラッスラの画像を一つ一つチェックしていったが、今のところ、それらしい画像は見つかっていない。
このサイトに保存されているクラッスラの全画像は一体何枚あるのかわからないぐらい数が多い。現在までに、Crassula secion P20まで、チェックを終えたが、使っているOSがXPでブラウザがIE8とくれば、画像の描出には、恐ろしく時間がかかる。p20までの検索でも数時間を要した。
これからさらに検索を続けるにはもう根気が続かない。
とにかく、「ラヌギノーサ」は"lanuginosa"ではないということだけははっきりしたのでこの辺で検索をやめようと思う。
それにしてもだ、一体なんだって、全く違う植物に実際に存在する種の名前をつけて売るのか。全く理解に苦しむ。
購入者のほうも、正しい名前かどうか、きちんと確かめることもなく、購入時の名前を鵜呑みにして、これを自分のブログなどで紹介する。
他のブロガーがこれを見て、さらに間違った名前をネット上に拡散させていく。
ネット社会などといっても、日本の場合、それは日本の中だけの閉じたネットだ。正しい情報検索は出来ないネットといっても過言ではない。