栽培法いろいろ1

家ではリトープスをはじめ、ほとんどの多肉植物を屋根の上というちょっと変わった場所で栽培している。
長所は1. 日照時間を長く取れること。2. 風通しがよく、蒸れる心配は少ないこと。
一方、短所は1. 遮光ネットが張れず、日差しが強く、鉢土の温度が上がりすぎる5月はじめからから9月終わりまでの期間の管理が大変。2. 雨が降り続く梅雨、秋雨の時期に水管理が難しい。
以上のような点を考慮して、なおかつ生育に影響が出ないように手抜きの方法を模索するため、リトープスブログを中心にいくつもの多肉栽培ブログを巡回している。
参考にするのは、やはり栽培環境が似ているブロガーのブログ。さらに、詳しく栽培法に言及してあるとありがたい。
栽培失敗例を出しているブログや、栽培植物の経年変化を示してくれるブログも大変ありがたい。
栽培環境が著しく異なるのは、もっぱら大型温室を使っての栽培。こういう栽培環境は、家での栽培環境と、温度条件が決定的に違う。
日照条件も家では適度な遮光というのができないのに対し,温室では,自由な遮光率が得られる。
また、家は雨ざらしになのに対し,温室は潅水のタイミングも量も自由自在。
温度条件と日照条件、さらに水管理の条件がぜんぜん違う栽培方法は参考にすることはあまりない。
リトープスブログに関していえば、少々の環境の違いがあっても、一応目を通している。
その中のひとつにドイツの栽培家のブログは興味深い。
ブロガーの具体的な住所は分からない。ドイツ中部の州だということはわかっている。
この州の州都の緯度は50度ぐらい。北海道の稚内でさえ北緯45度ちょっとだからかなりの北になる。
日照は今の時期、いやリトープスの花の時期の10月でも南中高度は15度くらいにしかならない。
ブロガーはこの北の地で、大きな窓のある南向きの部屋にリトープスのトレイを置いている。
その環境でリトープスが育つのかというと、これが意外に立派に育っている。
花は低い高度の太陽を求めて,ほとんど真横に伸びて咲く。
11月にはいると早々とリトープスは休眠に入る。何しろほとんど日照が得られないのだから。
驚くべきはこんな環境でも実生が可能で,ちゃんと実生何年目かに開花する。
リトープス自体もそんなに徒長していないから、徒長の主たる原因は日照以外の別のところに在りそうだということになる。
日本のリトープスブログで、よく目を通しているものに北海道でリトープスを育てている人のブログがある。
このブロガーのリトープスも意外なほど徒長はしていない。今の時期だと低い高度の弱弱しい日照しか得られないはずだが、それでも徒長はしていない。
環境条件が違うからこそ参考になる場合もあるという例。