からだのことFS#5

たまたま見たNHKの番組で、自分が食後の血糖値の急上昇、血糖値スパイクを起こしているようだと気付いて始めたダイエット。
血糖値の上昇の原因は、炭水化物中心の食事であることは、自分の普段の食事内容から明らかだった。
こうした食事内容が高い中性脂肪値の原因であることも間違いなかったと思う。
中性脂肪の高い状態が続いたため、尿酸値の上昇を招き、痛風になり、同じくLDLの値が上がって、動脈硬化が進み血圧も高い状態が続いたというのが私の場合だろう。
食後の血糖値の急上昇を招く炭水化物中心の食事は糖尿病の原因でもある。
私が糖尿病にならなかったのは、インスリンの出方が平均的日本人より良かったからかもしれない。血縁者で糖尿病になった人はいない。
しかし人によっては同じような食事内容で糖尿病になってしまう人も多いのではないだろうか。つまり、生活習慣病といわれる病気はどれも根っこの部分でつながっていて、どの生活習慣病が最初に発現するかは、その人の受け継いだ遺伝的素質によるのだと思う。
中性脂肪の値は食事をした場合、血糖値と同じく急上昇するようで、しかも血糖値よりも高い状態が長く続くようだ。
空腹時血糖値に異常がなくても、中性脂肪値が高めの場合、自分の普段の食生活を見直すチャンスかもしれない。
この高い中性脂肪値の原因について、「からだのこと」シリーズを書くにあたって読んだたくさんの本やネットの記事のうち、あるものは脂質の多い食品を、別の本などでは、果物を、さらに別のものでは、アルコールつまり酒類の飲みすぎを主犯としていた。
これらの記事でも糖質の摂りすぎをその原因の一つぐらいにはあげていたが、炭水化物が主犯という内容のものは一つもなかった。
私は、油物が嫌いで、ダイエット以前は、普通の人より脂質の摂取量はかなり少なかった。甘いものも好きではなく全く食べない。
また、果物は値段の点であまり買う気がしないので摂取量はかなり控えめ。
アルコール類は一切飲まない。それでも中性脂肪は高いままだった。
中性脂肪が高くなる原因として、上記のようなものを挙げるのは、少なくとも私の場合については的外れだ。
単純に考えても、体を動かすエネルギー源としてしか働かない糖質、そしてその多くを炭水化物から摂っている日本人の場合、中性脂肪値が高くなる主犯は炭水化物であるとするのが自然だろう。
炭水化物は速やかにブドウ糖に変換され、体を動かすエネルギー源として利用される。
使われずに余ったブドウ糖中性脂肪になる。
使われずに余るというのは、体の動かし方が足らなかったため。
からだを動かさなくなったことが一番端的に表れているのが、歩かなくなったということ。
今の時代、移動手段として歩くというのはもはや選択肢にない。
実はこれが健康上の様々な問題の根源ではないかと思う。