からだのことFS#6

短い距離なら歩いて、ちょっとした距離でも自転車で行っていたところを、今だと短い距離でも車を使うようになっている人が多いのではないだろうか。
わずか1kmしか離れていないスーパーへ行くのにも車を使うのはどうかと思いながら、買い物が多いからというような言い訳を自分自身につけて車を使ってしまう。
歩かなくなったということ以外に、日常生活の中で体を使うことがなくなったことも取り込んだ糖質を余らせてしまう原因だろう。
家事労働などという言葉は現在では廃語といえる。
昔は家事の多くが体力をかなり使った。洗濯もマニュアルだし、掃除、とりわけ床の雑巾がけは重労働だった。
風呂をたくにも、薪をあらかじめ用意する必要があった。これに体力がいる。
まず、のこぎりで太い丸太を適当な長さに切り、これを斧で割って薪にする。暇があれば薪わりをしておかないと、いざというときに燃やす薪が尽きてしまい風呂がたけない。
摂取カロリーのほとんどを糖質から摂っていた時代もあるようだが、そうした時代はその分、体を使うことが多かったので問題なかったのだろう。
生活の中で体を使うことが激減しても、摂取する糖質はそれに見合うだけ減らなかった。
これが、中性脂肪値の増加や、糖尿病の増加に直結しているのだと思う。
ダイエットを開始した直後には、同時にエクササイズも始めて、午前中のかなりの時間をこれに割いていた。
しかし、これでは、家事がたまる一方になってしまったので、現在は、家事の中で、なるべく体を動かすようにしている。
例えば、スーパーに行くにも、車はもう使わない。
たとえ5km離れている場所に買い物に行くにも自転車を使う。1km以下の近い距離なら歩いていく。
フローリングの床拭きは手を使うのではなく、両足を使って雑巾がけをする。こうすることで下半身の筋肉を鍛える。
足の指に力を籠めで雑巾をホールドするようにすると、偏平足の防止にもつながる。
工夫すれば、生活の中で、体をそれなりに使うようにすることができるわけだ。
そして、私の場合は、夕食後の犬の散歩。単なる散歩と侮るなかれ。
夕食後すぐというところが大事。夕食で取り込んだ糖質を次の日に持ち越さないことが目的なのだ。
散歩の距離は、取り込んだ糖質の量を考慮して増減させる。大体平均で5kmほど。約一時間かかるが、これで犬の方も十分満足するようだ。
これで今のところ、60kg弱の体重を維持できている。過激なダイエットで58kgまで体重が減ったが、私の場合の理想は59kgぐらいのようなのでこれを維持できるようにしたいと思っている。