ドロドロ血液とは 4

「やわらか血管健康法」の引用を続ける。

前回記事で引用した箇所の続きに次のような記述がある。

白血球が酸化により活性化すると、茶色に変色してベトベトした粘性を持ちます。これも血液ドロドロの大きな原因です。白血球はストレスやタバコ、寝不足などによって容易に酸化されてしまいます。 

この部分に関して、「白血球、酸化」をキーワードに、ネット検索してみても、上記説明に該当するような記述のあるサイトは見つからなかった。

白血球が血管壁にくっつくという記述のあるサイトはいくつか見つかった。そのサイトの記述を引用する。下記のサイトがその一つ。

白血球がひっつきやすくなる

風邪など体に炎症反応があると、白血球は細菌を探すために粘着性を高めます。そのため血管にくっつきやすくなり流れを悪くします。風邪を引いたときに顔色が悪く見えるのは、白血球が血液の流れを悪くしているためです。ストレスや喫煙によっても、粘着性は高まります。

上記サイトには白血球が酸化するという記述はない。白血球が生体の防御反応として粘着性を増すのは白血球にとってはそれが仕事だから。ある意味避けがたいことだ。

以上が「やわらか血管健康法」にあった「ドロドロ血液」に関する記述。

この本にはなかったが、ドロドロ血液関連で言及されていたのが過剰なコレステロールが原因で血液がドロドロになるということ。

典型的なのが次のようなサイト。

https://itom-gp.com/?p=1547

病院関係のサイトでも悪玉コレステロールが多い状態をドロドロ血液の原因としている。

http://www.reiroukai.or.jp/trivia/%e3%83%89%e3%83%ad%e3%83%89%e3%83%ad%e8%a1%80%e3%81%a3%e3%81%a6%ef%bc%9f/

 「やわらか血管健康法」という本、そしてネット上のサイトの記述で見られる「ドロドロ血液」に関する情報をまとめると次のようになる。

1. 過剰な糖質→血糖値上昇→赤血球の膜の硬化→毛細血管の損傷や閉塞

2. 過剰な糖質→血糖値上昇→血管内での赤血球の凝集→血液の流れが悪化

3. 血中中性脂肪の増加→レムナントの増加→赤血球の膜の硬化→毛細血管の損傷や閉塞

4. 血中中性脂肪の増加→レムナントの増加→レムナントの血管内壁への侵入→プラークの形成→血小板の凝集→血管の狭窄、閉塞

5. 細菌などの感染、ストレス→白血球の粘性増加→血管壁への付着→血流の悪化

6. 悪玉コレステロール(LDL-C)の増加→LDLの血管内壁への侵入→プラークの形成→血小板の凝集→血管の狭窄、閉塞

以上が「ドロドロ血液」関連の情報。これらはある程度の信頼性のあるサイトや、複数のサイトで見られた情報をまとめたもの。

ドロドロ血液は定義がないから、とらえ方に差があるものの、最終的に血管や血流に問題を生じさせる原因となるものが「ドロドロ血液」だと考えれば良いようだ。