君と僕は仲良くなれるかな

上記タイトルでピンと来る人は、NHKの朝ドラを見ている人だろう。そう、いま進行中のNHKの朝ドラ「カムカムエブリィバディ」の主題歌の出だしだ。

NHKの朝ドラは長く見ていなかったが、物語の最初のヒロインがNHKのラジオ英語会話放送で、英語の学ぶきっかけを作るというコンセプトに惹かれて、放送開始からずっと観ている。

私自身、NHKのラジオ英語講座で英語を学び、学んだことがその後の人生に大きな影響を持つことになった。

そういうこともあり、朝ドラでのラジオ英会話がどのような位置づけで、物語が進んでいくのか注視していきたいと思っている。

さて、その朝ドラの主題歌、最近の朝ドラの主題歌はどれも何を歌っているのか歌詞が全く分からないもの物ばかりだと思っていたところ、今回の朝ドラ主題歌はそれを歌う歌手のきわめて明瞭な発音と分かりやすい歌詞で気に入っている。

しかし、上記タイトルのあとの歌詞にはなにやら違和感を持っていた。というのも、「この世界が終わるその前に」と続くからだ。

この世界が終わる? 

一体何が起こったというのだろう。といつも気になっていたが、さっき見たNHKの番組SONGSで謎が解けた。

出演者は主題歌「アルデバラン」を歌う歌手AIと作詞作曲を手がけた森山直太郎の二人。

森山が語った出だしのフレーズはなな、なんと地球環境悪化の影響を受けているというミジンコに向けたものだったのだ。

「この世界が終わるその前に」に続く部分は当初「笑って笑って」ではなく、「ミジンコ、ミジンコ」だったというから驚く。いや、驚くというより笑える。

しかしである。ミジンコをの部分をいま、絶滅の瀬戸際に立たされているさまざまな生物に置き換えてみれば、この歌詞が持つ重大なメッセージが際立ち、とても笑ってなど居られない。

朝ドラの数々の名シーンにぴたりとはまる主題歌は出演者にも視聴者にも好評なようだ。

私もドラマによく合う主題歌だと思うが、もともとの発想を知った上では、これから毎日聞くことになる主題歌が、また別の意味を持って聞こえてくることになるだろう。