ポストバイオティクスの代表の短鎖脂肪酸はいくつものいわゆる善玉菌の連係プレーで産生されていることがわかったが、腸内には悪玉菌や善玉菌もいて腸内フローラの様相は複雑怪奇といっていい。
ここで注目されるのは、善玉菌や悪玉菌、日和見菌の構成内容で、これは普段の食生活、つまりどのようなものを日常、食べているかで決まってくるという。
腸内細菌の構成のことを腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)またはエンテロタイプという。
このエンテロタイプの研究が近年かなり進んでいるようで、Tarzanの腸内アップデート特集号でもこのことに言及している。Tarzanの記事は次の画像のとおり。
画像の右のページの見出しにあるように、民族によって腸内フローラのタイプ、つまりエンテロタイプには一定の傾向の違いがあるようで、右のページの右下にそれを色つきのドットで表した表が載せられている。
画像でははっきりしないので、ネットで検索したところ次のサイトがこの表を大きく掲載していた。
上記の表は民族によるエンテロタイプの違いを表しているが、食事内容による影響が大きいということは民族による違いもさることながら、男女によっても、また年齢によっても、住んでいる地域によっても大きく違うようだ。
食事内容はたとえ親子、兄妹であってもかなり違う。言ってみれば、エンテロタイプは個人の数だけ種類があるというのが本当のところだろう。