腸活2

さて、TarZan 9月28日号の特集記事、冒頭部のサブタイトルが「ポストバイオティクス大研究」。そのページの画像は次のとおり。

ポストバイオティクス

「ポストバイオティクス」とは何のことか。この言葉は聞いたことがなかった。

画像の左側のページにある腸研究の歩みによると、これまでの腸研究で提唱されたプロバイオティクス、プレバイオティクス、そしてシンバイオティクスに続く概念で、2020年、国際バイオティクスおよプレバイオティクス科学協会の定義によると「宿主の健康に有効な作用をもたらす不活性菌体、またはその構成部分や代謝物」というもの。

このポストバイオティクスの中で、最近最も注目を浴びているものが「短鎖脂肪酸」。この言葉を知っている人はかなりの健康オタクだろう。

短鎖脂肪酸とは、善玉菌が腸内での活動の結果産生する酢酸、プロピオン酸、そして酪酸の三つ。これが産生される過程をわかりやすくイラストで表したのが前回記事の画像で示したものだ。

このイラストのサブタイトルが「バトンを繋いで代謝物を作り出している」だ。バトンリレーのように異なった種類の細菌がそれぞれの働きにより、代謝物を産生。産生された代謝物がリレーの次の走者に届くことで、その走者が別の代謝物を産生させる。

こうした営為が連続して起こり、腸にとってさまざまな有益な作用を及ぼす。これが腸活の要ということのようだ。

ところで、リレーであるからには、すべての走者が揃わなければ、リレーはできない。このリレーの第一走者は記事によれは「糖化菌」となっている。

これまでこのことを述べた腸活関連の書物、雑誌は読んだことがない。この糖化菌の代表が納豆菌だ。

納豆菌は腸内に常在していないから、正しい腸活のためのリレー作用を起動させるためには必ず納豆菌を腸に送り込まなければいけない。

さらに、第二走者である乳酸菌とビヒィズス菌、そして第三走者である酪酸菌とプロピオン菌がその場に控えていなくてはならない。

納豆菌以外の菌については、腸内に常在しているから、ヨーグルトなどで追加補充はなくてもいいのかもしれないが、加齢により、これらの菌は減少していくようなので、ある一定の年齢より上の人たちには、菌の追加補充が必要かもしれない。

ということで、最近の私の朝食の一品目は「ネバネバ丼」になっている。その中身は次の記事で紹介する。