腸活12

腸内細菌のタイプ、エンテロタイプをあるところで検査をしてもらったところ、私のエンテロタイプはプレボテラタイプとわかった。

このタイプに関してネットで調べてみたところ、次のようなことがわかった。

1. 日本人全体の中では、男性では50代に多く、男性全体の22%を占める。女性では70代に多く、女性全体の11%を占める。

2. プロボテラ属の菌には腸内環境にとって有益なものも、病気の原因に成るものもいる。つまり、プロボテラ属全体に関して、これを善玉菌または悪玉菌という二分法で分けることはできない。

3. 日本では、食習慣の欧米化とともに、バクテロイデスタイプが増加し、ブレボテラタイプが減少傾向にある。このことは日本だけでなく、アジアにおいても同様の変化を示す国がある。

4. 米が主食の民族にはプレボテラタイプが多い。一方、プレボテラタイプは肉食中心の欧米ではあまり見られないタイプ。しかし米国などにおいても、菜食主義者にプレボテラタイプがいる。このことから、プレボテラ属の菌は、食物繊維の摂取が多いと増加すると見られる。

4. プレボテラタイプと肥満との関連で言うと、プレボテラ属の菌は糖質と食物繊維の両方に感受性があるため、糖質のほうが過剰だと肥満に、食物繊維が多いほど痩せタイプになる。いわゆるデブ菌、痩せ菌の理論はプレボテラタイプには当てはまらない。

以上のことから、プレボテラタイプだからといって、健康リスクがとりわけ少ないとはいえないことがわかる。

健康リスクの少ないプレボテラタイプでいるためには、やはり、食物繊維、とりわけ水溶性食物繊維の十分な摂取が必要だと考えられる。

日本人のエンテロタイプを5つに分類した研究では、ブレボテラタイプが最も健康リスク少ないタイプとしているが、これを和食中心の食習慣と結びつけるのは間違いといえる。なぜなら、和食は穀類が多く、プレボテラタイプが多いと考えられるが食物繊維の摂取量が少ない場合、肥満に直結しやすく、食物繊維を意識的に多くとった場合にのみ、健康リスクが下がると考えられる。つまり、和食中心=プレボテラタイプ=健康リスク小という等式は成り立たない。

私自身の食習慣は「私の食べているもの」シリーズで順次紹介していくが、全体的に見て、食物繊維、脂質の摂取が多く、タンパク質、食塩の摂取は少なめ、野菜の摂取が多いから、カリウムの摂取がかなり多いという、かなり独特のもの。

それでもタイプとしては、プレボテラタイプだったということで、食物繊維の多さがかなり影響したように思う。