屋根の上のフェロカクタス

終日、屋根の上にサボテンや多肉のトレイを置いて栽培していたのは7月下旬まで。
エケベリアが次々と日焼けし始めたので、日焼けに強そうなものを午前中だけ、屋根の上に置いている。
その中で、例外なのが日の出丸、文鳥丸、金冠竜などのフェロカクタス属のサボテン。ずっと屋根の上で直射日光を浴び続けている。
高温にも、強い紫外線にも負けることなく、というより、そういう条件のほうが好きなのではと思わせるぐらい元気だ。
とはいっても、あまりの高温は、根をだめにしそうなので、二重鉢に入れてある。
画像は、屋根の上に置いた黒いプラ鉢だと鉢土の温度がどうなるかを調べたもの。
温度は52℃になっている。今日は雲が多かったせいで、プラ鉢の温度は52℃程度しか上がらなかったが、一日中快晴の日だと、鉢土の温度は60℃まで上昇する。

  • 二重鉢に入れた刺無王冠竜(2012年8月31日撮影)

このとき、二重鉢の鉢土の温度は36℃。これなら根が高温でだめになることもない。
屋根の上の栽培の一番の利点は、フェロカクタスの大敵、カビがつかないことだ。
一度、梅雨時に屋根の上に放置してあった文鳥丸の刺に少しカビが発生したことがあったが、それ以外はほとんどカビは発生したことがない。
フレームなどの空気が滞留する場所で栽培すると、フェロカクタスの栽培には最適とされる長野でもフェロカクタスの刺にカビが発生するようで、その問題からフリーになるというのが、この栽培法のいい点だ。