日本人の英作文2014-1-10

今回の課題とその作文例は次のとおり。

課題文: スノードームを勉強机の上に投げ出すように置いて、ぼくはベッドに入った。夜中になんだかあかるいなと思って目が覚めると、机の上が、ぼうっと光っていた。
作文例1: I almost tossed the snow dome on to my desk and went into my bed. When somehow I felt bright and woke up in the night, I saw misty light on the desk.
作文例2: I put the snow-dome on the study desk roughly and I got into bed. Somehow I felt the brightness in the middle of the night and I woke up. Something on the desk gleamed.

一文目の「なげだすように置いて」をどう表現するか。as if...を使うと文が長くなる。
作文例1のように、動作動詞としてのtossに副詞almostを使うと、「〜しかけたけどやめた」の意味。また、意図しないで起きた現象として、「〜しそうになったけど大丈夫だった」の意味になる。
almostを状態動詞や、時間経過を伴う動詞と一緒に使うと、状態の程度、作業の進行具合がほとんど終わりに近いことを表すが、tossのような瞬間的に終了する動詞と一緒だと、上記に様な意味にしかならない。
「なげだすように」は、置くときの動作の様態をあらわしているのだから、作文例2のように表現するのがよい。
単純に見える「ベッドに入った」。作文例1は"went into my bed"とした。
「寝る」の意味で使われる"go to bed"は、眠るために床に入ることで、そのあとの記述から、この子が眠るためにベッドに入ったと理解できるから、ここは標準的な"went to bed"で十分だ。
ただ単に横になるためだったら、作文例2のように、"get into bed"が標準的な表現。
作文例1の"go into one's bed"がどんなときに使われるか、ネット検索してみた。
検索の結果は就寝のための場合も、それ以外の目的の場合も、どちらもあると分かったので、作文例1の使い方もOKだ。
二文目の「なんだかあかるい」の部分を作文例1、2共に、文修飾のsomehowを使った。
somehowの意味をLongmanで調べると次のような説明がある。
1. in some way, or by some means, although you do not know how:
Somehow, I managed to lose my keys.
2. for some reason that is not clear to you or that you do not understand:
Somehow, I just don't think it'll work.
1.は、「どうしてそうなったかは分からないが」の意味。「なぜだか分からないが」と訳せる場合。
2.は、自分では、そうする、あるいはそうなる理由が分からないが」の意味。
いずれの場合も、課題文の文脈に合わないことが分かる。
これが、「夜中になぜか目が覚めて」という日本語だったら、"Somehow, I woke up in the middle of the night."と表現できる。
ここは、意外に表現が難しい場所だ。また、「なんだかあかるい」のは、この子の寝室全体のことだろう。日本語によくある主語の省略の例。
作文例
I put the snow-dome roughly on the desk and went to bed. In the middle of the night, I faintly felt the room was somewhat bright, by which I was made to wake up to find that something was dimly giving off light on the desk.