スズメのヒナ2014-4

  • 2014年6月11日撮影


小鳥の雛に与える練りえさは、粟玉という名称で売っているムキアワをふかしたものをすりつぶしたものに、粉末状の小鳥のえさを混ぜたもの。
粟玉だけでは、栄養価が足りないのか、消化能力の弱いヒナだと、どんどん弱っていく。
雛に与えるために特別に作られた粉末状の練り餌だけでもいいのだろうが、これだと粘りが強すぎて、ヒナの気管を詰まらせる恐れがある。
そこでこうした練り餌の場合、ヒナの喉の奥、素嚢に直接届くように、フードポンプとか専用のシリンジが用意されているが、かなり粘度をゆるくしないと、フードをうまく押し出せない。
粘度がゆるいということは水分がかなり多くなるということで、水分の多すぎる餌は実はあまりヒナにとってはよくないのだ。
結局、私の場合、粟玉をふかしたもの6に対して、パウダーフード4の割合で混ぜたものをよく練って、固めのペースト状にし、これをヒナの給餌用押し出し器に指で押し込んで、ヒナの素嚢(そのう)に直接届くように押し出して与えている。
今回、この練り餌に粉末にしたミルワームを使ってみたところ、今までにない良好な結果が得られた。
フンの状態がとにかく健康的なのだ。ミルワームパウダーは、たんぱく質の含有率が50%もあり、これがよく効いているのだと思う。
今のところ、粟玉5、パウダーフード2、ミルワームパウダー3の割合で練った餌を使っている。もう少し粟玉の比率を下げて、ミルワームまたはパウダーフードの割合を多くしてもいいと思う。
画像は少し成長した雛の様子。羽が伸びてきたので、保温のための温度は36℃前後でよく、大きくなるにつれて、温度を下げていく。