スズメのヒナ2014-3

  • 2014年6月7日撮影



保護した夜の次の朝の5時、その前日はヒナが死んでしまっていたが、今回は予想通り、ヒナは元気だった。
空腹になったのか、えさを求めて口をあけてきたので、用意した練りえさを与えた。一時間に一度の割合。一度に与えるえさの量はほんのわずか。それを何度も繰り返し与える。
ヒナの間は、素嚢(そのう)という飲み込みきれないえさを一時、取り込んでおく器官があるので少々多めにえさを与えても大丈夫なのだが、与えすぎたえさが気管をふさぐ危険があるので、時間の許す限り、与える回数を増やすのが安全だ。
この日は午前5時に最初の給餌を行い、最終は午後9時、合計17回の給餌をした。次の日からは給餌の回数を減らして、一日15回。それでも、かなり面倒な作業になる。
画像は、今月7日に撮影したもの。一週間近くたって、羽がそろそろ生え始めている。二枚目は同じアングルでちょっと引いて撮ったもの。
温度計はヒナのいるあたり温度を40℃近くに保てているかをモニターするため。
足温器の上に置いたのは母親の古い帽子。そのうえから毛布で全体をくるむようにしている。
帽子を使ったのは、表面が滑らかで、ヒナのつめが引っかかりにくいから。保温性にも優れ、ヒナを育てるのにはぴったりだとわかった。
タオルなどの織り方は、表面にループ状のものが飛び出ているので、ヒナのつめが引っかかってしまう。
ヒナがそれでもがいたりしたら、ますます繊維が絡み付いて、足が抜けなくなる恐れが高い。実際、私はそれで一度失敗している。
ヒナの指の数本が壊疽を起こして腐ってしまったことがある。ループ状の突起の出た織り方のものは、ヒナを育てるのには絶対不可だ。