Do you like oyster?

昨日のNHKの番組「ためしてガッテン」では、貝のほうのカキを取り上げていた。
カキには生食用と加熱用があり、養殖のためのイカダの設置場所がそもそも違うとか。
たいていの人は生食用のほうが新鮮だと思っているらしい。
私は売っているカキに二種類ある事さえ知らなかった。
それはともかく、カキを食べる場合、食当たりを防ぐ意味で、厚生労働省が推奨しているのが「カキの中心部を85〜90℃で90秒以上加熱」ということ。
しかし、これを生食用のカキで行うと、いかなカキ好きでもこんなもん食べられたものじゃないというぐらいまずくなるそうな。
で、牡蠣鍋にするならやっぱり加熱用が適しているとのこと。
スタジオに、持ち込まれた十分に加熱がされたカキ。ゲスト3人の反応はいずれも「おいしい」「うまい」というもの。
この番組に乗せられて、近所のスーパーで加熱用のカキを買ってきて、昨晩のキノコ鍋がまだ残っていたので、そこに継ぎ足した。
十分に加熱して食べてみた。
まずっ!
何だ、やっぱりまずいじゃないか。妙な期待をしたのが間違いだった。
念のため断っておくが、なにもこれは買ってきたカキに問題があったわけではない。
要は私がカキ嫌いだってことだ。
年齢を重ねると、好みがドンドン変わっていく。昔は好きだったのに、今は嫌い。またはその逆。
そんなものが結構あるが、カキは昔から今日に至るまで大嫌い。
番組の出演者,とりわけレギュラーのYの反応はこんなうまいもん喰ったことがない級の絶賛振りだった。
一体,カキのどこがそんなにうまいのか,私には全く分からない。
私の好みがよほど偏っているのか、ちょっと気になったので,ネットで検索してみた。
検索キーワードは、「カキ 嫌い」。
検索でヒットしたサイトを見ていくと,世の中に、結構カキ嫌いは存在することが確認できた。
ただ、その多くが生牡蠣嫌い。独特の臭みやドロッとした食感がいやというもの。
カキフライでも嫌いな私には、生牡蠣はもはや食べ物ですらない。
臭味がどうのということは、鼻先まで,例のものを近づけるということだ。
そんなことは考えるだけで、気分が悪くなる。いわんや、口に入れてその味を確かめることにおいてをや。
カキフライや牡蠣鍋なら,一応食べられるが,まずいと思う気持ちに変わりはない。
カキフライだったら、ウースターソースを掛け,さらに,タバスコをたっぷり掛けて、カキの味が全くしなくなると、何とか食べられる。
そんなことしてまで食べてもらわなくても結構と、カキフライのほうから文句が出そうだ。
今回も、折角買った物を捨てるのはもったいないので,長時間,キノコなべの中でぐらぐら煮立てて,キノコ鍋の出汁の味が染みてから食べたら,何とか食べられた。
やっぱり、カキなんか買うんじゃなかった。