父方の先祖1

現在、九州の西側を北上している台風12号。その台風がかすめるように通り過ぎた島々が薩摩川内市の沖にある。その島々の名前を聞いたことがあるだろうか。
大きな島が二つに小さな島がいくつか、これらをまとめて、甑列島という。
漢字表記だと読めない人がほとんどだろう。読み方は「こしきれっとう」。こういっても聞いたことのない人がほとんどだと思う。結構大きな島なのに、同じ鹿児島に所属する種子島屋久島に比べて、知名度は格段に低い。
天気予報の解説でも、台風の予想進路あたっていて、間近に台風が迫っていてもこの島の名前を口にした解説者はなかった。
日本にありながら、ほとんどの日本人が聞いたこともないこの列島のうちのどれかが、私の父方の先祖の出身地らしい。
そのことを父の口からきいたのは、たった一度だけのことで、父自身、あまり詳しいことは知らないようだった。
この甑列島には、歴史的に見て、重要な事件や出来事が数多くあったようだ。
古いほうからいうと、まずは平家の落ち武者伝説。
壇ノ浦での戦い(1185年)に敗れた平家の公達(きんだち)、兵士たちがこの島に落ち延びたという伝説が島のあちこちに伝わっているとWikipediaにあった。
次のサイトには、こうした伝説についての記述がある。
http://blog.livedoor.jp/oonoseiichi123/archives/44626821.html
私は平家の落ち武者伝説を、数十年前に、父から聞いたことがあり、落ち武者の子孫が、その当時でも存命していたらしい。
壇ノ浦は下関に近いところにある。九州本土に逃げ延びた落ち武者たちが、最終的に離島であるこの地に落ち延びたとしても不思議ではない。
全国各地にある、平家の落人伝説の中でも、信憑性が最も高いものの一つだろう。
続いては島原の乱(1637年)。キリスト教が関係する日本の内戦であり、これがきっかけで、江戸時代の鎖国が始まっている。
この乱でやはり落ち延びた人たちが列島にやってきたらしい。次のサイトには、日本では考えられない、宗教関連の儀式について述べている。
http://xn--9oqx67ab2fnkbmy2he6h.com/?p=191